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Arms・Front  作者: 白兎
敵地奇襲作戦
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1話 初めまして

ー3028年ー


「はぁ…」

「なーにため息ついてんの?」

「なんだ…結彩か…」

「なんだって何よ!今日は私達のアームズ入隊なんだよ!もっとシャキッとしなさいよ!」

「って言われてもさ…」


と首に付けてある結晶を見る。


「大和…」

「いいわよね…あんた、既に武装が決まってるんだから」


と巨大な門の前に立つ。


「私が行ってくるからちょっと待ってて」


憐斗は結彩の後ろ姿を見て空を見上げる。

(俺はこれをあまり使いたくないんだが…)

憐斗は再びため息をつく。


「お待たせ、行こ」


憐斗の背中を叩き結彩は開いた門を潜る。

(覚悟を決めるか…)

結彩の後を追い憐斗は門を潜った。


「えっと…」


部隊表の中から自分の名前を探す。

(日本部隊の場合はA~Zそしてその中から1~99まで分かれる…)


「えぇーつ!?」

「っせーな」


結彩は指を指す。


「ぜ…Z-99…最弱じゃないないの!?」

「そうだな」

「なんでそんな落ち着いつんのよ!」

「別に俺は部隊に入れればいいだけだし…」

「欲無いわね…ぐっ…」


身体を回転させて一周した瞬間誰かにぶつかる。


「だ…大丈夫…ですか?」


結彩より少し背の高い少女がおどおどしながら結彩に問いかける。


「大丈夫…です」

「そう…ですか…良かった…です…では」


一礼し少女は小走りに建物に入った。


「はぁ…私達も行こ」


結彩は憐斗の手を引っ張り建物に入る。そんな二人を見る姿があったそこに結彩がぶつかった少女が近づく。


「あいつらどうだ?」

「悪い…子達…じゃあなそう…」

「いや、それは見たらわかる」

「……」

「まぁ良い」


「ここね…」


結彩はドアをスライドさせ部屋に入ろうとする。が、その直後結彩の顔面に向かってミサイルが飛んでくる。それを憐斗が受け止める。


「ぐぬ…誰よ!」

「なかなかやるじゃない」

「あんたね!」

「まぁまぁ落ち着いて」

「あんたは?」

「私は美来(みらい) 梨絵(りえ)です、よろしくお願いしますね」


と結彩と同じ身長ぐらいの梨絵がお辞儀する。


「で、あちらが…悠羅(ゆうら)蒼嵐(そうらん)です」


青いツインテールの蒼嵐は一度こちらを見て再びそっぽを向く。


「むー…はぁ、紫萩(しはぎ)結彩(ゆあ)私の名前よ」


憐斗はちゃんと蒼嵐にも聞こえるような声で自己紹介をしているのを見て相変わらずだなと感じる。


「で、そこのあんた誰?」


と憐斗を横目で見て蒼嵐が問いかける。


「あぁ…俺は相良(さがら)憐斗(れんと)今日からこの部隊に入る」

「あんたも…って!あんたそれ!」


と蒼嵐は憐斗の手を取り手首に付けている結晶を見る。


「手首に付けてるってことはあんたの武装、軍艦なの?」

「あ、あぁ」

「付けている場所で分かるもんなの?」

「そうですね、例えば憐斗さん…」

「憐斗でいいぞ」

「分かりました、憐斗のように軍艦型武装者は手首に戦闘機型武装者は首に戦車型武装者は私のように女性の場合は耳に、男性は腕に付けている事が多いですね」

「そんなものも分からないの?」

「悪かったわねぇ」


と蒼嵐は鼻で笑う。結彩は怒りを抑えながら引きずった笑みを浮かべる。

その時、サイレンが響き渡る。


「アルマが襲来してきたの!?」


と四人は窓から外を見る。そこには海と空全域に黒いモノが広がっているのが見える。すぐさま蒼嵐は部屋を出る。

蒼嵐を追いかけるため梨絵を先頭に憐斗と結彩は部屋を出た。


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