第20話 一旦落ち着いた方が良いんじゃない
あわわ!
あわわわわ!
あわわわわわわ!!
どどど、どうする?
どどど、どうしよう!? コレ!
うわーわわっ!!
うわー
うわぁぁー
うわぁぁぁぁっぁぁぁー!!!
……わわっ!
……わっ。
……ん?
……
……んん?
……
……うぅぅん?
ふぅ……。
なんだかなぁ。
いやぁ。
人間ってさぁ。
慌てすぎると、逆に落ち着くもんだな。
うむうむ。
勉強になった、勉強になった。
よしよし。
うむうむ。
一旦落ち着こうか?
ね。
うんうん。
そうしよう、そうしよう。
うんうん。
そして、その上で。
どうしょうか? について考えてみようか。
うんうん。
そうしょう。そうしょう。
さて、まずは状況整理と行こうか。
私はいま、推敲済みとは言え、とんでもない内容の文章を紬宛に送ってしまった訳だ。
まぁ唯一の救いは推敲済みだと言うところかな。
とりあえず、誤字脱字の類いはほぼ無いと断言できる。
ふぅ。良かった。
とりあえず先方様には失礼の無い文章と言えるモノだろう。
……。
いやいや、そうではないっ!
問題はソコじゃないっ! その中身だっ!
仕方あるまい。
もう一度読み返してみる事にしよう。
うむうむ。
なるほど。なるほど。
ほほぉ、そうきたか。
なるほどなぁ。うむうむ。
今回のコトの経緯からはじまり、私の心情や心の変化、更には二人の関係性について、過去から現在、果ては将来の夢に至るまで言及するなど、文学だけにとどまらず、学術的にも価値のある文章となっているな。
ムフー!
われながら、なかなかの出来ばえ……。
……。
違ぁーう!
違う、ちがぁぁぁぁう!
そうではないっ!
そうではないぞっ!
こっ、こんな赤裸々な告白文をアイツに見せる事自体、大問題なのだよっ!
なっ、なんとか取り消しをっ!
どどど、どうすれば?
一体どうすれば良いんだ?
はうはうはう!
心臓がっ!
心臓がバクバクするっ!
こっ、こうしている間にも、紬は私の恥部とも言える文章を閲覧しているかもしれんのにっ!
恥部とも言える文書をっ!
恥部とも言える……閲覧……。
恥部を……閲……覧……。
恥部を……。
恥部……。
……。
……。
……。
――トクン
ちょっと……。
……。
……。
……。
――トクン、トクン
ちょっとだけ……。
……。
……。
……。
……ヌいとくか。




