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セフィリア魔法学園補講③ Uクラス戦闘理論


 補講三日目。


 ミレイアは最後の資料を机へ置いた。


「さて」


「今日で終わりよ」


 カレンが机へ突っ伏した。


「やっと……」


「でも一番大事な内容ね」


 ミレイアは笑う。


「むしろここからが本題」


 そう言って最後の資料を配り始めた。



セフィリア魔法学園補講資料③


Uクラス戦闘理論



【魔力色】


魔力には個人ごとの色が存在する。


基本的には属性適性によって決まるが、

魔力純度や個人特性によって差異が生まれる。



ルーク


灰銀色かいぎんしょく


透明に近い銀灰色。


半透明かつ流動的で、

他者の魔力を受け入れる性質を持つ。



カレン


深紅炎しんくえん


赤黒さを含んだ濃い紅炎。


高い属性濃度を象徴する色。



シエル


氷晶色ひょうしょうしょく


透き通る青白色。


氷結晶のような透明感を持つ。



フィア


青翠風せいすいふう


青緑色の淡い風色。


極端に低い属性濃度を持つ。



【共鳴時の変化】


共鳴時は、

ルークの灰銀色魔力が相手へ混ざる。



カレン


深紅炎



緋銀炎ひぎんえん



シエル


氷晶色



銀氷晶ぎんひょうしょう



フィア


青翠風



翠銀風すいぎんふう



色の変化は、

共鳴成立の視覚的証拠である。


外部から見た場合、


「ルークの灰銀色魔力が混ざっている」


ように見える。



【共鳴】


共鳴とは、

ルークの無属性魔力による特殊干渉技術である。



通常の魔力干渉は、


* 術式崩壊

* 発動妨害

* 制御阻害


などを引き起こす。



しかし。


ルークの無属性魔力は、

極めて低干渉。



そのため。


術式を壊すのではなく、

支える方向へ作用する。



【成立条件】


共鳴は強制できない。


相手が受け入れることで成立する。



そのため。


信頼関係が必要となる。



【ルークの役割】


ルークは共鳴の中継点。



無属性魔力によって、

仲間達を接続している。



【カレンとの共鳴】


効果


制御補助。



高すぎる属性濃度によって

不安定化しやすい術式を安定化する。



特徴


比較的低燃費。


長時間維持しやすい。



【シエルとの共鳴】


効果


出力補助。



シエルは術式構築能力に優れる。


しかし。


魔力出力が不足している。



共鳴によって、

ルークが不足出力を補う。



特徴


非常に高燃費。


大規模魔法ほど消耗が激しい。



【フィアとの共鳴】


効果


情報共有。



フィアは極端に低い属性濃度を持つ。



そのため。


情報を押し込むのではなく、

自然に流し込むことが可能。



戦場全体の情報共有へ応用される。



【風読】


フィア専用の広域感知魔法。



感知対象


* 視線

* 気流

* 殺気

* 魔力の揺れ


など。



広範囲の状況把握を得意とする。



【風伝】


フィアとルークによる共鳴応用技術。



概要


フィアの声を、

無属性魔力回路へ流し込み、

接続相手へ届ける。



特徴


* 周囲には聞こえない

* 接続相手だけに届く

* 高速指示可能

* 比較的低燃費



接続維持


無属性魔力回路は、

維持中に少しずつ霧散する。



ただし。


比較的低コストで維持可能。



注意点


接続が切れた場合、

ルーク側から再接続する必要がある。


フィア単独では再接続できない。



【現在のUクラス】


ルーク


* 共鳴

* 障壁術式

* 魔力剣



カレン


* 高火力前衛

* 制御補助型共鳴



シエル


* 超高速演算

* 出力補助型共鳴



フィア


* 風読

* 風伝



 資料を閉じたカレンが呟く。


「つまり」


「私達だけ別ゲーってこと?」


「否定はできないわね」


 ミレイアは苦笑した。


「でも」


「完成された力じゃない」


 そう言って。


 四人を見渡す。


「まだ未完成」


「だから伸びる」


 ルーク達は顔を見合わせた。


 そして。


 少しだけ笑った。


「さあ」


 ミレイアは立ち上がる。


「補講は終わり」


「次は実戦よ」



第四章


模擬戦

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