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孤独の王

大幅加筆修正予定あり

「反応が一番強いのはここら辺か?」

律が警戒しながら辺りを見回す。そこへ一人の老人が歩いてくる。真っ直ぐこちらに向かってくる様子から道に迷ってここにいるという訳では無さそうだ

「随分と待ちくたびれたぞ?道案内を頼んでいたのだが、レージスは何処にいる?それに呼んでいない客人もいるようだが……」

老人がそう言って視線を彷徨わせるがレージスなる人物は何処にも見当たらない。

「レージス? 剣を振り回すバカならとっくの昔に片付けちまったよ……てめぇがあいつのご主人様って事でいいのか?」

「ご主人様というのは誤った表現だが、確かにあいつを従えているのは私だ。その様子だと随分と迷惑を掛けたようだな……申し訳ない」

律の言葉に何かを悟ったのか老人は困惑している。

「あぁ、迷惑をかけられすぎて詫びが欲しいくらいだ」

真浦がいつでも戦えるように身構えた。

「そう警戒しなくても争う気はない。少しそこの彼と話しをしたくて招こうとしただけだ。詫びと言ってはなんだが……茶菓子を用意しているから付いてきなさい」

老人が歩く後ろに三人がついていくがある地点を境に老人の姿が消えていく。それを見て三人は足を止める

「おや驚かせてしまったかな?空間を隠しているだけだから安心して入ってきなさい」

目の前から老人の声が響くが、その姿は見えない。

「これは村上と同じ力か……?」

「とりあえず中に入ってみるしかなさそうだな」

意を決して空間を抜けると少し大きめのテーブルにティーカップとクッキーが並べられていた。

「みんな気軽に腰掛けてくれて構わない」

老人に促されるままに椅子に座るがそれぞれの眼にはまだ警戒の色が残っている。

「話しをする前に名乗っておこう……私の名前はアルツグリットだ」

老人アルツグリットは紅茶を口にし穏やかな瞳でこちらを見つめている。

「先に一つ聞きたいのですが、どうして僕をここへ連れて来ようとしていたんですか?」

朔玖はずっと胸に抱えていた疑問を吐き出す。

「それはキミから古き友の気配を感じたのでな。まぁこうして人を招くのも数百年振りなのだが……」

「数百年なんて有り得ないだろ……爺さんボケてんじゃねぇのか?」

「人間の感覚からしたらそうなのだろうな」

「……まるで自分が人間じゃないみたいな口振りだな?」

「そうだ、私は……いや、我々は人ではない。人の言うところの神とでも言うべき存在だろう」

「この爺さんは末期だな……ボケすぎて話にならない」

「君達のその身体が何なのか知りたくはないかね?」

「この身体について何か知っているのか?」

「誰よりも詳しく知っているとも。その身体は我々が与えたものなのだからな」

「どういう事だ……?」

「人間は進化によってこの世界の環境を生き抜いてきた。しかし、その進化が偶発的なものではないとしたらどうだ?」

「それを貴方達がしてきたと言いたいんですか?」

「そうだとも人類に知識や言葉を与え、一部のものには我々の力まで授けた……その力の一つが君達のその身体だ」

「興味深い話だが、それならお前が俺様達をこんな姿に変えた悪の親玉って事だな……」

真浦が鬼の形相で立ち上がり身構える。

「いいや、私は少なくとも半世紀程は何もしてはいない。それにその姿に何か問題でもあるのか?」

「理性を失って暴れ回るだけでも問題だろうがッ!」

「理性を失う?どういう事だ……?」

「この後に及んで知らぬ振りとはいい度胸をしているな」

「律さんも真浦さんも待ってくださいッ!この人が嘘を吐いてるようには見えません」

「当然だ。私が嘘を吐く必要などどこにもないだろう?そもそも若造と小娘などに何かを騙るなら殺してしまった方が早い」

アルツグリットそう言い放つと律が椅子から飛び退いて戦闘態勢をとった。

「椅子に座りなさい……戦う気は無いと初めに言っただろう」

「律さん……」

「ちっ、ここは朔玖に免じて大人しくしててやるよ……」

「それにしても理性を失うなど……彼女くらいしかそんな手段を取るものはいないはず」

「心当たりがあるんですか?」

「いいや、彼女はもう死んだはずだ……悪いが力にはなれそうにないな」

「そうですか……そういえば、ここには刃核を探しに来たんですけど何か知りませんか?」

「刃核とは何かね?」

「刃核ってのはこいつの事だ」

律が肩の部分にある紋様のようなものを見せる。

「何故、律さんが刃核を!?」

「あぁ、そういや朔玖には言ってなかったな」

「なるほど、それが刃核か……それは確かにここにあるが渡すことは不可能だ」

「どういう事ですか?」

「それは私自身が刃核だからだよ……いや、私の身体の一部といった方がいいかな」

「そうか……何かおかしいと思ったらそういうカラクリかよ……悪いが爺さん私達に付いてきてもらうぞ?」

「いや、その前に招かれざる客が来たようだ……」

アルツグリットの見つめる先の空間が歪みひび割れていく。

Data

アルグリット ???

Age Unknown

Blood Unknown

Weapon スキア

Capa Unknown

Speed Unknown

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