木馬
修正中
その頃、律と真浦はまだECTを仕留めきれずに手をこまねいていた。
「ちっ、とっととくたばりやがれッ!」
逃げに徹するECTに対して律が苛立ちながら紫炎を飛ばすが、深木がすかさずに人形で受けて被害は無くなる。
「深木助かった!」
真浦が深木に近づこうとするとすかさず砲撃による牽制が飛んでくる。
「全く鬱陶しいやつらだ」
「律……俺様が自滅覚悟であの人形を抑えておくからその間に少女をやれ」
真浦が囁き、それに律が頷く。真浦が人形に突っ込んで三体の人形を捕まえ抱き締める。それに抵抗するように人形は取り出したナイフを振り回す
「やはり俺様の力でも壊れんか……」
「真浦よくやった。もう守ってくれる人形はいないぜ? 死ぬ覚悟は出来てる……よなッ!」
律がすかさず少女に飛び掛かろうとする。それを見ていたはずの山崎と谷岡は死の恐怖に身が侵されたのか反応する事すらできない。そのまま深木の命が刈り取られるまで数秒も掛からないだろう。
「……掛かったシュトゥルムミーネ」
深木が一言呟くと律の足元が爆発すると炎の嵐が吹き荒れる。その勢いは凄まじく何もかも燃やし尽くそうと広がっていく。その様子から山崎と谷岡はすぐに真浦の方へ向かう。
「……これでおしまい」
轟々と燃える炎の中を見つめ最早生きているはずも無いだろうと深木が視線を真浦に向けようとすると炎の中で何かが揺らめいているのに気付いた。
「まだこんなもんを隠し持ってたとはな……こいつは少し効いたぜ」
満身創痍でふらつきながら律が歩いていく。それを見ていた深木は驚きのあまり思考が止まる。
「……これで死なないなんて想定外」
「全く手間掛けさせやがって……子どもらしくねんねでもしてな!」
深木が我に返った時にはもう眼前には律が立っていた。そのまま律に手で叩かれ木に激突し倒れこむ。
「しまった……深木が」
「おい山崎、前を見ろ……!」
視線の先では真浦が人形を放り投げこちらに歩みを進めている。
「俺様の滾る想いを全て受け取れぇぇええッ!」
突然吠えたかと思ったら突然突っ込んでくる真浦に動揺しながらも二人は武器を構えるがその手は震えている。
「そうはさせるかよ」
突進してくる真浦を銃剣で押さえて伊坂が姿を現した。
「伊坂さん何故ここに!?」
「すまん、新手が来て手も足も出なかった……ここは一旦引いて本社に報告しに行くぞ」
伊坂がそのまま真浦を押しのけ素早く意識のない深木を回収する。
「伊坂さんが勝てないなんて……もしかして黒翼が!?」
「いや、やつじゃないが……それ以上にヤバそうなヤツだよ。深木の息はあるようだな……退くぞッ!」
「待ちやがれッ!」
律の飛ばしてきた紫炎を伊坂が銃剣で弾きにらみ合いながらじりじりと引き下がる。ある程度の距離まで下がると一気に駆け出し、その場から去っていった。
「逃がしたか。それにしても今の伊坂の言葉……朔玖の所へ急ぐぞ!」
「そうだな……でも、身体は大丈夫なのか?」
真浦の言葉に律が頷くと二人は朔玖の下へ急ぐ。
Data
深木 禰夢莉
Age 18
Blood BO
Weapon トイソルジャー
Capa Unknown
Speed 420




