第8話
「こっから国道1号を大阪方面に5km行ったらスーパーがある。」慎太が言う。
「了解。俺が運転する。死体を運んだ車を置いていく。」私が言う。
「いや、待て待て。この車も特定されてるかもしれない。」慎太が言う。
「どこにだよ。」
「思い出せ。ルックが言ってただろう。日本に人がいなくなっただけってな。」
「ってことは、」
「県警本部や警視庁にはNシステムがおいてある。Nシステムはナンバープレートを検査するものだ。
そのNシステムのカメラはどっこにでもある。だから端的に言うと俺らの車のナンバープレートを見たやつがそのNシステムを使ってるかも知れねえってことだ。ほら、言ったら右に。」
私たちは右を振り向いた。ミニミニ機関銃を構えている奴がいた。
「ヤベエな。」私が言う。
「ああそうだな。相手がミニミニ機関銃はヤバイッショ。」慎太が言う。
「攻撃する物出したとたんにドルルだな。」
「ああ。ミニミニ機関銃は300発でも撃てるからな。」
「しかも相手箱だぞ。」
「とにかくヤバイッショ」
私たちは銃を地面に置いて両手を上げる。そうこうしている間に人数が増えてくる。
「そういや、槙野と佳子がいねえ。」私が言う。
「あいつら、こんなときに抜け出しやがって。」慎太が言う。
「そういや、2人が抜けだしたら銃構えてるやつが気づくだろ。」
「そんな抜け出す隙間あったっけ。」
「あ、でも、1回飛行機が上空飛んでて。」
「「全員上向いた!」」
「ってことは。」
「その間に抜けたっぽいな。」
「俺らおいていくなよな。」
「そうだな。」
「でも車の中には気になるやつが2人。」
「あいつら、車乗ってて佳子が悪い顔してる。」
「佳子が裏切りやがる気だ。」
「仕方がない。」
「佳子たぶん俺らも車で轢く気だ。」
「俺らのとこまで来たら車をよけよう」
「ああ。」
佳子がエンジンを入れる。その音に銃を構えてるやつらが気付く。
「「「「槙野を載せてやがる。」」」」
「来たぞ。」私が言う。
「ああ。」慎太が答える。
佳子が俺らの前の奴を轢こうとする。が
「助けて」
とか言って逃げていくのがおちである。
車が300m手前までくる。
「行くぞ。」私が言う。
「ああ。」慎太が答える
「「3,2,1ゴー」」
私たちが車をよける