この世界について
ハーレムではありません。ヒロインすら出てきません。
最強ものでもありません。ドラマチックなこともありません。
主人公は命がかかっている場合、人助けは基本しません。むしろ見殺しにします。
ただ転生した男が過ごす日々とその世界について垂れ流すだけの作品です。
最初の内は世界の説明だけになります。
それでも良いと思う人だけ進んで下さい。
俺の名はジェロイス。しがない冒険者だ。
気が付いたら転生していた。
死んだ記憶などないが、2歳頃に記憶が復活した感じだ。
俺の日々を語る前にこの世界の話をしようと思う。
まずこの世界は前の世界でいうところの中世ヨーロッパ風の世界だ。
電化製品の代わりに魔道具が普及しているし、ダンジョンからは遺物がでてくる。
魔法が存在し、スキルがあり、レベルがある。
そんなよくある創作物のような世界だ。
人種も人間、エルフ、ドワーフ、獣人、竜人がいて、これらをまとめて「ヒト(人)」という。
人間やエルフ、竜人はそれぞれ別の大陸に国を興していて、ドワーフと獣人は同じ国にすんでいる。
国も1つずつしかなくて、戦争も起こらない。
寿命についてはだいたい人間と獣人は75も生きればいい方で、その他の種族は300~350ぐらいとされている。
ただ、レベルを人間と獣人は200、その他の種族は300まで上げると寿命が延びるらしい。
また一定のレベルになるとアンチエイジングの効果を得られ、そこから25レベル分上がれば効果量が最大になる。
そのレベルは寿命の同じ種族別で、人間と獣人は75~100、その他の種族は125~150となっている。
(ついでに言うと一般的に強者とされるのが人間と獣人は75、その他の種族は125である。)
しかしこんな効果があるので、特に人間の国では美容に文字通り命を懸けている人たち、主に貴族の女性(市井の女性にもいるし稀に男性にもいる)がこぞってレベルを上げている。
レベルを上げるには自分の格上の相手か、同格の群れを倒すくらいしかないし(場合によっては鍛錬も少しは経験値になる)、レベルが上がるほど上げづらくなるので騎士でさえレベルを75に上げるのがだいぶ厳しいのにも関わらず、100まで上げる人がかなりの数いるのだ。(もちろん75であきらめる人もいるが)
またダンジョンにはなぜか日本で売られているような化粧品がドロップするところが人間とエルフの国にはそれなりの数あるので、彼女たちは頻繫に通っているのだという。
というのもそのダンジョン、夢魔やサキュバスなどの高ランクの個体が多く、レベルが125を超えていない男性ではそれらの催眠や洗脳を耐えることができず搾りつくされて死ぬし、レベル125では経験値にならないため採取者があまりおらず(いても家族のために取りに来たとか)、レベルが75を超えた女性(女性には夢魔やサキュバスの催眠などが効かない)も自分のものにしてしまうことが多いため、貴族であっても自分でとりに行く(もちろん護衛付きで)という人が多いらしい。
魔法についてはよくあるイメージが大事というもので、こっぱずかしい詠唱なんかなく、ただ魔法名を言うだけで使えるし、熟練になると言わなくても使える。(ただ危ないので人がいない場合を除いて警告として言う人の方が多い)
その属性も火・水・風・土・樹・氷・雷・闇・光・無・聖・空間の12個がある。これらの下級魔法をまとめたものを生活魔法としている。
もっと上の中級や上級の魔法が使いたければその属性の生活魔法を使いこんでいくだけでいい。
この世界では例外なくすべての人が収納・生活魔法・複製のスキルを3歳になると手に入れる。
収納は所謂時間経過のアイテムボックスのことで、熟練度に応じた広さを持つ。
また、熟練度に応じて倒した敵のドロップや死体を瞬時にしまうことや、少し離れたものを吸い込むことも出来る。
そうそう、この世界にはマジックバックならぬマジックリングがある。
入れたものの時間が停まるアイテムボックスのことで、使用者を限定して使うものだ。
入れられる量は買ったときの金額による。
多少高くはあるものの安いものは前の世界でいうところの5万円くらいで買える。
(マジックリングには指輪タイプと腕輪タイプがある。)
そのため大概のものは収納にしまい、食料品はマジックリングにしまうという状態で、冷蔵庫はないしそんなだから盗賊もいない。
盗賊がいない理由なんか簡単だ、殺しても物資が奪えないからやっていけないのだ。
生活魔法は着火・水を出す・風を出す・土で形作る・芽吹かせる・冷気を出す・軽い電流を流す・認識阻害・光を出す・ものを浮かせる・浄化・少しの空間を固めるなどが使える。
生活魔法は少しいじることも出来て、例えば着火なんかだとマッチの火からガスバーナーの火まで自在
に変化させることができる。
浄化はアンデッドを浄化することも出来るが、主に汚れをなくすことに使われる。
このため洗剤などはないが、化粧品ダンジョンではシャンプーやコンディショナー、石鹸などもドロップするようで、シャワーや風呂も汚れを落とすというより美容のための行為としてあつかわれている。
複製のスキルは複製の元となるものと素材と熟練度が必要なスキルだ。
また、このスキルを利用した複製士という仕事がある。
というのも一つの種類ごとに熟練度が分かれているようで、熟練度を上げるために練習する必要があるため、それぞれ応用が利くものごとに特化しているらしい。
(ただし複製できるものとできないものがある。)
工房にはそれなりの人数が必要なので常に人を募集している。
なので四肢の欠損などで戦えなくなった冒険者や急に夫の亡くなったシングルマザーなども受け付けられているのでスラムもない。(子供については後で説明するが、3歳から金稼ぎができるので問題ない)
まあスラムはなくても切り詰めみたいなのはいるがそれも自業自得なので。
工房は街にはあるが村には無いので村民は大抵の生活用品は自分で複製できる人(多少いびつではある)がほとんどだという。
ただ町民もメモくらいなら複製できる人は多い。
ただし無償で複製するならともかく有償で複製する、あるいは複製したものを売るとなるとギルドの発行する認可証が必要となる。
(もらったお礼に何かを渡すなどの物々交換は問題ない。)
スキルについては、その行動をすると生えてくるものもある。
ただし一部のスキルについては奇跡の実というものが必要になる。
この奇跡の実というのは、ダンジョンで一人のときに一生に一度しか取ることのできないもののことで、欲しいスキルを願いながら食べることでそのスキルに近いものが生えてくる実である。
凄い実ではあるものの、願いによっては微妙なスキルが生えてくることで有名なのだ。
例えば不老不死とか不老とかを願って食べると老化抑制のスキルが生えるのである。
この老化抑制はレベルアップのアンチエイジング効果と重複するので人によっては喜ぶ人も多い。
しかし不死を望んで食べたものには「場合によって死にかけの状態から実際に死ぬまでの時間が延びる」というスキルが生えたのである。
この効果、首を刎ねたら即死なのは変わらず出血多量とか窒息とかの場合に有効になるものということで、人によっては治療が間に合わずただ苦しむ時間が増えただけということもよくあるものなのだ。
また、剣神になりたいとか闘神になりたいとか願ったのもには剣術や格闘術のスキルが生えたり1レベル上昇しただけということもある。
ただ、病弱な家族のためにもって帰って食べさせてもらった人は健康体というスキルを得たそうだ。
健康体というスキルはそれまでの病気を治し二度と病気に罹らなくなるというものだったらしい。
そういう有用な効果も得られるのでだいたいの冒険者はどんなスキルを選ぶのか妄想している。
俺の場合は鑑定のスキルを得たがかなり便利で気に入っている。
そういえば、例の家族のためにもって帰った人は健康体のスキルを得た家族から奇跡の実を後日渡されたそうだ。
奇跡の実は一生に一度しかダンジョンで取れないだけで、ほかの手段で手に入れた場合はカウントされないが、一度しか効果を発揮しないらしい。
二度食った人も二度目は何も起こらなかったと証言した記録があった。
まあ何事も使いようってやつだな。
金銭の価値(ギルはギルド通貨の略称)
1ギル=10円
大金貨=100,000,000ギル
穴あき金貨=10,000,000ギル
小金貨=1,000,000ギル
大銀貨=100,000ギル
穴あき銀貨=10,000ギル
小銀貨=1,000ギル
大銅貨=100ギル
穴あき銅貨=10ギル
小銅貨=1ギル




