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ブレイブ・クロニクル・オンライン ~全員が捨てた初期職を7000時間やり込んだら、Lv1で最強になっていた~  作者: ぶらっくそーど


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影との邂逅

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 天蓋の遺跡。最深部の広間。




 トワ、ゼクス、レナ、カイン、リゼ、マルク、ミコト。七人パーティ。



 セレスはトワの肩にいる。



 ミコトが配信を開始した。




『皆さんこんばんは! 今日は特別配信です! 天蓋の遺跡の最深部にいる学習型AIボス【影踏みのレヴナント】──トワさんの完全コピーに挑みます! メンバーは、トワさん、ゼクスさん、レナさん、カインさん、リゼさん、マルクさん、そして私ミコトです! 視聴者数──百二十万!!』




  > トワのコピーと戦う!?

  > トワの全スキルをコピーしたAIとか最悪じゃん

  > しかもHP480,000ってトワの千倍以上

  > このメンツで勝てるのか……?

  > ゼクスとトワが同じパーティなの初めて見た

  > ドリームチームだな




 広間に入った。


 ──影が、立っていた。



 トワと同じ姿。旅人の初期装備。旅立ちの剣。万象の腕輪。しかし、全身に薄暗い闇を纏っていて、目には虚ろな光がある。




 レヴナントがこちらを認識した。




【影踏みのレヴナント 戦闘開始】

【コピー元:トワ ── 全データロード済み】




 レヴナントが剣を抜いた。トワと同じ三連斬の構え。




「──これが、お前のコピーか」



 ゼクスが短剣を抜いた。



「動きがお前そのものだ。気持ち悪いな」

「褒め言葉として受け取っておくぞ」

「褒めてない、勝手に受け取るなバカたれ」




 バトル開始。




 レヴナントが動いた。──速い。トワと同じ速度。CTゼロの三連斬がレナに向かって飛んでくる。



「速っ!!?」



 レナが盾で受ける。衝撃で後退させられる。


 カインが背後からステルスで接近──だがレヴナントは【見聞録】を持っている。ステルスが通じない。振り向きざまに弓で一射。カインが咄嗟に回避。




「くそ、索敵持ちか! トワの見聞録がコピーされてるんだな!」



 リゼが魔法を放つ。レヴナントは──0.17秒で武器を切り替え、杖で魔法を相殺した。



「武器切り替えも同じ速度だ!」



 マルクが回復を飛ばしつつ叫ぶ。



「まともに攻撃が通らない! 全部見られてる!」



 ミコトが【鷹の目】で遠距離から情報を取る。




『レヴナントの動き、本当にトワさんと同じです! 全ての攻撃パターンに対応してきます!』




  > やばい、全部対応されてる

  > トワのコピーが強すぎる

  > そりゃそうだ、トワが強いんだからコピーも強い

  > 詰みじゃない?

  > 本当に倒せるのか、これ

  > 今日はお通夜じゃなけりゃいいな

  > 助けて、セレスママ……



 絶望的なコメントが流れる中で、トワだけは唯一冷静だった。



「ここからだ。──セレス、【月光の目】を頼む!」

「うん、まかせて!」



 セレスの角が光り、【月光の目】が起動する。レヴナントの行動データをリアルタイムで今回は味方六人だけに送る。決勝の時より、ずっと負荷が軽い。



 共有されたのは「レヴナントの次の行動予測」。レヴナントはトワのコピーだ。トワの行動パターンは冬夜自身が一番よく知っている。つまり、自分がこの状況でどう動くかを予測し、その予測を味方に渡す。



 トワ:「レヴナントは今から右に跳ぶ。レナ、右に盾を構えろ」



 レナが右に盾を出した。レヴナントが──右に跳んだ。盾に激突。



「当たった! 本当に右に来た!」



 トワ:「次は弓に切り替える。カイン、左に回れ。弓の死角だ」



 カインが左に回り込む。レヴナントが弓に切り替え──カインの方向には射線が通らない。



「読めてる! トワが自分の行動を教えてくれるから!」



 これがレヴナントの弱点だった。



 レヴナントは()()()()()()()()()()で動いている。だけど、トワ自身は自分のパターンを知り尽くしている。自分がこの状況でどう動くか──それを味方に教えれば、味方はレヴナントの行動を先読みできる。



 自分を知り尽くしているからこそ、自分のコピーを攻略できる。



 トワ:「ゼクス。三秒後にレヴナントが煙幕を使う。お前の影潜りで煙幕の中に入れ。レヴナントは温度センサーを持っているが──お前は対策済みだろう」



「ああ。──温度センサー対策に、体温を消すアイテムを用意してある。お前との再戦に備えてな」

「それが役に立つ時が来たな」

「お前のコピー相手にな。本当に、どこまでも皮肉な話だ!」



 レヴナントが煙幕を使った。トワの予測通り。



 ゼクスが【影潜り】で煙幕の中に飛び込む。体温消去アイテムで温度センサーを無効化。レヴナントの見聞録が──初めて、敵を見失った。



 ゼクスの短剣がレヴナントの背中を突き刺した。




 18,000──クリティカル。




『当たった!! ゼクスさんがレヴナントに大ダメージ!! トワさんのコピーの見聞録を、ゼクスさんが突破しました!!』




  > うおおおおおおおお

  > ゼクスがトワの弱点を知り尽くしてるから刺さるのか!!

  > 元敵同士が組むの熱すぎる

  > トワの弱点を突けるのはゼクスだけ

  > 最高のチームだな

  > いける、これ行けるぞ!!



 レヴナントが体勢を崩した。HP480,000のうち、18,000を削った。残り462,000。



 トワが自分のパターンを味方に教え、味方がレヴナントの死角を突く。一人では鏡の戦いになるが、七人なら──鏡の向こう側に回り込める。



 もう、負ける気はしない。

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