96話
その後も各国で何故か魔獣の被害が増加していった。
近隣国で魔獣が出没すると毎回助けに行こうとするが歓迎されるだけではなく入国を断られる事も多かった。
今も魔獣が出没した国に応援に来たのだが、国境で止められた。
「私達は魔獣討伐の専門部隊です。ここを通してもらえませんか?」
「上から誰も通すなとの命令されております。魔獣は我々が倒しますので安心してお帰り下さい」
魔獣になれていない国は軍隊が居たら簡単に倒せると勘違いしてるみたいで急いで討伐に向かっても足止めされる事が多い。
無理にでも侵入したいが他国へ無断で侵入すると戦争になる恐れもあるため待機するしかない。
実際数か国が我々の協力を拒否し国を魔獣に破壊されて我が国に助けを求める事になり、自力での復興が難しく我が国に併合する事が増えて行った。そうして国が大きくなってきた頃に新たに助けた国で出会いが有った。前方から見た事もない女の子がサクラの方に近付いて来て言った。
「お姉ちゃん?」
「お姉さんを探しているの?」
「姉が居た記憶は無いのだけど貴女を見た瞬間何故か姉かと思って……私は魔獣に襲われてから自分の記憶が無いの」
「記憶が……私を見て何かを思い出せそう?」
「ごめんなさい。なにも思い出せない。だけど貴女は何故か姉だと思ってしまうの」
「そう……スズランこの子連れて帰っても良い?」
「良い……って言うと思いますか?危険です」
「武器も持ってないし大丈夫だと思うわ。それにこの子魔力が他の人より多いの……鍛えたら私位の魔法を使えるかも」
「お姉様と同じくらいですか!それは野放しにしては危険です保護しないと」
「と言う事で私が保護するね」前世の私の妹かもしれないし……
私は話しかけて来た女の子に聞いてみた
「貴女名前は?」
「わからない」
「ご家族とかは?」
「わからない」
「そう……今日から私の事を姉の様に思ってくれていいよ私と一緒に住む?」
「ありがとう!」
連れて帰って以降色々試したが記憶が戻る事は無かった。一番問題なのは名前をどうするか……
新しい名前を付けても良いものなのか悩んだ。
「カルミア……あの連れ帰ってきた子の名前どうしよう?」
「新しく付けたら?」
「でも本当の名前を思い出した時に邪魔にならないかな?」
「そうかもしれないけど、それまで何て呼ぶつもりなの?」
「それもそうね……でも付けるなら何て名前が良いかな?」
「それはサクラが考えた方が喜ぶと思うわ」
「一葉……イチヨウってどうかな?」
「私に聞くより本人に聞けば?」
「そうね」
私は妹かもしれない子に聞きに行った
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




