49話
ツバキ様曰く隣国に動きが有ると……また攻めて来るのかと思っていたのだが……
「今回はね、なんか交渉したいみたい」
「交渉ですか?」
「とりあえず帰ってから話そうか……ミモザがもう辛そうよ」
「そうでした!ミモザ帰ろうか」
「良かった……やっと帰れる……」
私達はツバキ様の転移で家に戻った。
食事なども終えてからツバキ様に話しの続きを聞きに行った
「ツバキ様、ペスティサイド国は何の交渉を?」
「それがね……旧北王国の領土の一部を返還したいと言って来てるのよ」
「それは……何かの罠ですか?」
「いや、維持が難しいみたい。魔獣との戦いで兵が減ったから……」
「それなら、その案を受けるのですか?」
「それは今ここを治めているサクラの両親に任せるわ。私は統治者では無いから」
「そうですか……でも実際領地が戻って来たとしてもそれを護るだけの軍が居ませんよね」
「戻ってくるっていうけど、そこは北王国って国の領土よ。私達のものでは無いわ。だから悩んでるの……サクラの親からも相談をされてね」
「ツバキ様はどう考えてますか?」
「私はね、貰っておくべきかと思うわ。理由は旧北王国の領地を護る兵士が居ない事。他国も魔獣の事を知って侵攻はしてこないけど……住んでる人たちは不安だと思うから」
「そうですね。土地が欲しいかより住んでる人たちを優先する方がいいですね」
両親や他の貴族とツバキ様で話し合いが行われ、ペスティサイド国の提案を受け入れる事となった。
ペスティサイド国との交渉も順調に進み、一月後には旧北王国の領地の3分の1がサザンカ領となり、領地が広くなってきたのでサザンカ領からサザンカ王国と名前を変えた。
「ツバキ様、旧ツバキ王国がサザンカ王国になってるのは良いのですか?」
「私の名前よりサザンカの名前の方が護りたくなるから良いのよ」
「サザンカ様は国の名前になるのを喜んでくれてるかな?」
「嫌がってるに決まってる。地名になるだけでも嫌がってたのに……文句でも言いに戻ってこないかな?私はいつでも歓迎するよ」
「嫌がるのを分かってて国名にしたのですか?」
「そうね。サザンカの名前を残したいって私は思っているから」
「そうですか。では一緒にサザンカ王国を護りましょう!今領内で少ないですが魔獣を見たとの連絡が入ってます」
「では狩りに行きましょうか……ミモザも連れて行く?」
「良いのですか?まだダンジョン内でしか魔獣と戦ったこと有りませんが」
「ダンジョンで戦えたのなら大丈夫よ。まあ最初は見学からかな?」
ツバキ様とミモザと私で魔獣退治に行くことになった。




