48話
私もツバキ様も元日本人だと言う事が分かった。でもこれが偶然?
「ツバキ様……なんか良く分からなくなってきました」
「こういうのは難しく考えても多分答えは出ないわ」
「そうですね。もしかしたら私たち以外にも転生者って多いのかもしれませんね」
「そうね。前世の記憶が無い人も居るかもしれないし」
「その中から私の妹を探すって大変だ……」
「ごめんね。少し酷い事言うかもだけど、妹って確定しないと駄目なの?」
「それはどういう意味ですか?」
「そうね……妹さんの転生した人が居たとして、その記憶を失っていたとする。その場合その人は妹ではないって事?」
「そんな事は……妹は前世病気で早くに亡くなったので、元気に楽しんでくれたら……ってそう言う事ですか」
「そう。妹であるって確信より、妹かもしれない人が周りで幸せになるのを応援する方が良くないかなって。でも別に妹に会いたい気持ちを否定するわけではないよ。私もサザンカに前世の妹を重ねたし」
「そうですね。いつ会えるのか、もう会ってるのか分かりませんし」
「妹さんを探すのも大切だけど、自分の人生も楽しまないとね」
「はい。ありがとうございます」
その後家に戻りゆっくり休んだ。
翌日以降ミモザも連れてダンジョンに通った。
「行きと帰りはツバキ様が転移で送ってくれるから楽だけど……サクラはこれだけ戦って何でそんなに元気なの?」
「この辺りって弱い魔獣しかいないから」
「これで弱いの?……この先に進める自信無くなったわ」
「そう言うけど、最初に比べたら勝てるようになってきたと思わない?」
「今はサクラが手伝ってくれてるから……」
「それがね、一人で戦えるようになったら驚くほど強くなるよ」
「何で?」
「そう言う世界だから。一人で戦うと、経験値10倍貰えるし」
「経験値……良く分からないけど10倍強くなるって感じ?」
「少し違うけどそんな感じ」
「強くなって活躍していい男と結婚するんだ……」
「それあまり言わない方がいいと思う」
毎日訓練した結果、ミモザ一人でも弱い敵相手なら一人で戦えるようになってきた。でもまだ怖いから近くで見ていて欲しいと言われるので離れて見ていたらツバキ様が近付いて来た。
「ミモザも少し強くなったみたいね」
「そうですね。まだ自信が無いみたいですけど」
「戦闘は自信ない位が油断しなくて良いかもね」
「そうですね。まあ怪我で済めばすぐに魔法で治しますが」
「命は元には戻せないから、気を付けてね」
「はい。今日はもう帰る時間ですか?」
「そうね。今日は戻りましょうか。ペスティサイド国に少し動きが有ってね」
「また攻めて来るのですか?」




