18話
最近勉強が大変な理由が分かった……高等学校卒業レベルまで終わってるって何?
私は何をしに学校へ行くのだろうか?
「カルミア先生……そこまで頑張っていただけたのは嬉しいのですが、私は何のために高等学校へ行くのでしょうか?」
「その辺りの説明をしてなかったですね……高等学校は勉強もそうなのですが実際は結婚相手を探したり、貴族同士の交流目的と言う側面が有りますので、勉強は出来るだけ先に終わらせておく方が良いのです。特にサクラ様は魔獣の件で同年代では有名となって居るので、勉強面で不利にならないように急ぎました」
「私って有名……なのですか?」
「魔獣を退治したこともそうですが、初代王の剣を預かっている者として有名ですね。多分皆様のイメージとしては運動が得意で勉強は苦手と思われやすいと思いましたので、少し急いで卒業できるくらいまで進めました」
カルミア先生は私が入学後に困る事無いように考えてくていたみたい。それなのに私は脳内で鬼とか思っていた……。私はその話を聞いてから出来るだけいい成績が残せるように勉強を頑張った。
そして初等学校を卒業し高等学校に入学する準備が始まった。
「カルミア先生!今までありがとうございました。先生と会えてよかったです」
「……サクラ様、言いにくいのですが私も一緒に王都に行きますのでここでお別れでは無いですよ」
「カルミア先生も王都に行かれるのですか?」
「はい。別の方の家庭教師として。ですから会いたくなったらいつでも声を掛けてください」
「ありがとうございます。誰も知り合いがいない所に住むのかと少し不安でしたが先生が近くに居るって知ったら少し気分が楽になりました」
「私の初めての優秀な生徒がどう成長するのか気になりますからね」
「何か先生っていうよりお姉様みたい……」
ここで私は妹の存在を思い出した。妹に呼ばれてこの世界へ転生したが妹の方が先に転生しているはず。
と言う事はもしかしたら先生は妹かもしれない。管理人さんに言われた近くに居るか来る人に当てはまるし。
「姉みたいに思ってくれるのですか?私には妹が居ないから嬉しいです」
「私も姉が出来たみたいで嬉しいです。先生変な事聞きますが前世とかって有ると思いますか?」
「それは宗教的な話ですか?」
「ではなく先生自体の考えとして」
「有ると思いたい。死んでそれで終わりって少し悲しすぎないかな?また新しく生まれ変われるならその方が良いですね」
「そうですか……。ではもしかしたら私と先生が前世で姉妹だった可能性も有りますね」
「……それはないとは言えませんが、確率的にはかなり低いですね……。でもそうだったら素敵ですね。もしそうならサクラ様が姉だったかも」
「!なぜ私が姉だと思ったのですか……」
「見た目と発言が合わないからですね。当然良い意味で大人っぽいからですよ」
「日本って聞いたこと有ります?」
「聞いたこと無いですね……それは何ですか?」
「ある物語に出て来た国名です」
「そうなのですか。多分私は読んだ事が無いですね」
私の妹かと思ったけど日本を知らないなら違う……。と言うか妹も前世の記憶が残っているか分からない状況だし……とりあえずは様子見しておこう。変な目で見られたくは無いし。
高等学校に入学の準備が終わり、今日家を出る。
「お父様、お母さま。高等学校で優秀な成績を残せるように頑張ってきます」
「成績など気にせずに楽しんで来い」
「無事に帰って来れたらそれでいいです」
「成績は気にしないのですか?辺境伯家として」
「表向きはそうだが、サクラが元気な方が大切だ……」
「ありがとうございます。では今から王都まで勉強しに行って参ります」
「サクラの部隊もサクラの護衛を宜しく頼む」
「畏まりました!」
私達は出発した。ここから王都まではかなりの時間がかかる。私の部隊も私と行動を共にするので結構な人数が一緒に王都を目指す事になっている。
この先どんな人と出会い何が起きるのか楽しみだ……。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




