34 信太朗「それにしても頼もしい仲間たちができた。」
曽我兄弟の屋敷内での武術大会2回戦目です。
第二回戦は剣術だ。
俺の提案で、棒を使っての勝負となった。
勝ち抜きトーナメントのくじ引きの結果、俺は十郎とあたった。
「信太朗様、ファイト!」
「ふぁいとって何ですか敦盛様。」
「がんばれってことよ、とらちゃん。」
「へえ。兄上!ふぁいと~!信太朗さんもふぁいと~!」
いつのまにか敦ちゃんと、曾我五郎時致は仲良くなっている。
試合は、始まって早々、俺は十郎の棒で、しこたま頭を叩かれ敗退した。
メガネを外しておいてよかった。
あんな早いのよけられないって。
なんだかんだで、トーナメント決勝戦は、十郎ととらの兄妹対決となった。
ふたりが相対し構える。
十郎の方が、とらより20センチほど上背があり、普通に考えると十郎の圧勝なのだが……。
「はじめ!」
与一が号令をかける。
次の瞬間、十郎は脛をかかえ、地面を転がっていた。
とらの勝利だ。
「見えた?敦ちゃん。」
「いえ、見えませんでした、早すぎます。私との対決の時も、一瞬でした。」
俺も全く見えなかった。
十郎もだが、この兄妹の腕はえげつない。
「やったー!わたしの勝ちだ~!」
「いやあ、相変わらずとらは強いな~。」
十郎は負けたのになんか嬉しそうだ。
ちなみに与一は、俺を負かした十郎と戦い、接戦の末敗北している。
「では日も暮れたし、そろそろ夕餉にしようぜ。明日からは熊谷郷に向かい当分旅の空の下だから、腹いっぱい食ってくれよ。」
十郎が俺たちを邸内に案内した。
それにしても頼もしい仲間たちができた。
与一の弓と。曽我兄弟の剣術。
それに俺の近代兵器と、熊谷家の武力が加わって、源義経を討つ。
あの日話した蛭尾教授の作戦が現実味を帯びてきた。
次回から少し現代編に戻る予定です。
弓の腕は、与一>敦盛>十郎>とら。
剣術は、とら>十郎>敦盛>与一。
信太朗のクロスボウはチートですので除外です。
信太朗には、剣や槍ではなく、他の武器を持たせる予定です。




