エピローグ
魔族が滅びた後、やっとの思いでクーファッシュは転生したルキリアを見付けた。
「ルキリア…!」
そこは、ライトサンシャイン王国の王都があった場所だ。今ではかつてあった国や種族のすべてが1つの国に統一されている。
2番目の女王の時代…ルイとエヴィルはまず始めに、新しい女王の統治にするべく人間やエルフ、獣人族などの国々をすべてまとめ上げていた。
長年行き続けている時間の差か、とても真似できるものではない。
「何だかすべてが変わっているようで驚いたわ」
「いつものことだ。人間の国など、移り変わりが早い」
そうかしら?と、転生したルキリア・アイントロワは首をかしげる。
クーファッシュに連れられて来たのは魔王の城。この城は名前を変えて今も残っている。
ーーー現女王はルイ。女王の補佐はエヴィル。
クーファッシュやおじいさま達から現状の話を聞き、この暗闇の星の状況を見たルキリアは心を痛めた。
ルキアだけに、おばあさま達だけに、この星を守護する役目を背負わせてはいけない。
そう考えたルキリアは、クーファッシュと話し合った。
そして、共にこの星の3番目の女王になることを選んだ。
何度も何度も、繰り返した。
クーファッシュが転生したルキリアを探し求めて、見付けて…いつしか女王とナイトと言われるようになり、女王の住まう城で執務をして、女王の期間が終われば一緒に過ごす。
そんな日々を、今もなおクーファッシュとルキリアは続けている。
☆☆☆
久しぶりの、クーファッシュの背に乗って空の旅を楽しんでいたルキリアは隣の光星の腕に捕まっていた。
3人なのか、2人なのか…よく分からない。
「魔族なんてもう皆知らない種族…見付かったらどうしよう」
今更ながら、不安を隠しきれずにルキリアは隣のクーファッシュこと光星にしがみついていた。
「魔力で認識を阻害しているから、見える人間はごく僅かのはずだ」
答えたのは魔族のクーファッシュ…いや、本体と言うべきだろうか?
この状況をもし、何も知らない誰かが見たら…きっと何だかややこしいに違いない。
ルキリアは本当に大丈夫か心配しながらも、クーファッシュと一緒にいられる今を記憶に刻んでいる。
「いつか、この星で私達はハッピーエンドを迎えられるのかしら………」
そんなルキリアの言葉は、強い風によってかき消されていた。
その声を聞き逃したらしいクーファッシュと光星は、おれのルキリアの言葉を聞き逃したなんてことは認められない。
そんな2人にもう一度先程の言葉を聞かせてくれと視線を向けられたルキリアは困ったように笑う。
「そうね………」
ーーー私の転生はね、クーファッシュへの愛の独占欲なの
続けられた言葉は、先程ルキリアが呟いた言葉とは違う。それに気付いていても、クーファッシュと光星はルキリアを責めたりなんてしない。
これはただの、私の話を聞いていなかったクーへのちょっとしたいじわると、もっと伝えたいと思うことがあったから紡いだ言葉。
歴代のルキリアがもうすでに言っているかも知れない…それでも私は今、そう言わずにはいられなかった。
「√ルキリア 序章 遥かに遠い恋物語 私の転生は、あなたへの愛の独占欲 」は終わりになります。
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