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異世界転移したのに程々にしか強くねぇ。  作者: 魚ハンバーガー
序章
44/44

S級達との対談

良い機会なので、もう二日おき二日連投稿にしたいと思います。

「...ゲント、で合ってたか?ちょっと話がしたい。」


そう、顔に傷がある如何にもベテラン冒険者って言う風貌のオッサンに詰め寄られた。

...だが、厳つい顔なら俺もローグさんやヴァオさんで慣れてるんだ。

今更気圧されない。


「...わかりました。あの、オカマの人と訳ありな人が居る席ですか?」


「話が早くて助かる。」


そして、ギルドの中にある酒場の奥の席で――


「自己紹介がまだだったな。俺の名前はジョン・オナー、『オナー戦士団』のリーダーだ。」


「アタシは、ゴルダン・クリスタル。『結晶の結束』のリーダーをやってるわ。クリスティーナって呼・ん・で♡」


「...ライタ・ブラック。『黒の誓い』のリーダー、も...やっている。」



...ライタさん、含みがある言い方だな...

こんなに訳ありな空気を出しているなんて、一体どんな訳があるのだろうか。

そして、ゴルダンさんが濃い!


「はじめまして、ゲントです。パーティーは組んでいません。えーっと、皆さん、名字を持っているって事は...」


「あぁ魔王軍が攻めて来ると他のS級達も来るが...常に王都に居るアイツを除いたらだが...、まぁ俺達がこの街に常駐しているS級冒険者だ。」


ヒェー、S級が三人も!

『ラゴリアの樹』と言う例外を除いて、殆どのS級パーティーってのはリーダーだけがS級で残りのメンバーはA級な事が多い。

つまり、S級三人っていうのは冗談抜きで現在のバルべディッシュの最高戦力だ。


「...で、あの、失礼ながらそんなS級三人が俺なんかにどんな用が...?」


「いや、別に深い訳は無いがな。父さんが剣を渡した冒険者だって気になって、で数時間でアースドラゴンを狩ってくるのを見て...お前ならS級になれるだろうと思って、少し話を聞きたかったんだ。」


「なんだ、そんな事...って、父さん?」


「ん?おう、ヴェルドゥーのギルドマスターをやってるローグって名前の人だ。」


「ローグさんの息子さんなんですか!?」


な、なんて世界は狭いのだろうか。

ローグさんから離れたと思ったら実子に出会うとは...


「お、おう。まぁな。父さんの剣術は体に合って無くて、大斧使いになったが、何とか去年父さんの夢でもあったS級冒険者になれたんだ。...父さんは、S級昇格クエストの時にそのS級の魔物が二体居て、それを他のヴァーラー戦士団の皆さんと撃退したけど、片目と片足をなくしたから...それでも王様はS級のランクを与えようとしたけど父さんはもうS級の力は持ってないからって、辞退したんだ。それで...」


「まーた始まったわ、ジョンのファザコン。」


「...クドい。話が逸れるだろ。」


途中までは面白く聞いてたけど...流石に長い。

他の二人が止めてくれなかったら何時まで続いてたか...


「ゴホン。悪かった。」


「少なくとも形だけでもファザコンのこと否定すれば?」


「...」


「えーっと、話を戻しまけど、俺に聞きたい話って何ですか?」


「あぁ、まぁそれなんだが、S級になったら何処を拠点にするか決めてるか?」


冒険者はA級冒険者の時点で、半ば人外と比喩されることがある。

S級にまで上がると、もはや人外だ。

そんな超常な存在であるAやS級の冒険者達は近隣の街や下手するとその領土の中では有事の際に頼られる事が多い。

だから、早めに拠点となる地域を決めるべきなのだ。

A級ならまだここバルべディッシュが王国直轄領だと言うことも有り、まだ良いがS級なら特にそうだ、と。

そんな話をジョンさんがしてくれた。

因みにルールリアンとヴェルドゥーは両方共ルーカス公爵領だったが、実は公爵様がS級パーティーを囲んでいるらしい。

パネェ。

さて、閑話休題。

俺の答えは、もう決まっている。


「S級になったら、少しの間旅をしたいと思っています。」


そして、可能なら日本に帰る方法を探す。

...最悪、数年探して見つからなかったら...米がある国に言って、定住しようと思う。

幸い、冒険者ギルドは国を跨ぐ組織だから、多分S級冒険者として食っていけると思う。


「はー、まぁお前ならソロだし、まだ若いから柵も無いだろうしな。だが、何時までもフラフラする訳じゃないんだろ?」


「はい、気に入った所を見つけたら定住したいと思います。」


「あら、残念。実を言うと、ここ(バルべディッシュ)って魔王軍進行の時以外でも基本人手不足なのよ。だからもしかしたらゲントちゃんならS級になってもそのまま居てくれるかなーって思ってたのに。」


「...そうか。ゴルダン、あまり無理を言うな。......精々、死ぬなよ。」


「だ・か・ら、アタシの事はクリスティーナって呼んでって言ってるでしょ!」


「あのー、俺まだB級なんですが...」


「何言ってんだ?デヴィんさんと父さんが言うに、多分一週間程でS級になるだろ。」


「...それは褒められてると思って良いんですよね?」


客観的に聞いたら良いことなんだがな...

誤字、脱字、その他諸々の難点をお教えください。


全て読み、善処します。


読んでくれて有難うございます。

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