第八話 次の日ギルドにて
目が覚めたら見知らぬ天井だった・・・
一度はこのネタやってみたくなるよね。でもまぁ見知らぬ天井じゃなくてシェパーさんの家の天井なんだけどね。
そう昨日俺は宿を探してたらシェパーさんの家を見つけて泊めてもらったんだった。
「一応元の世界にはもどってないんだな」
俺が寝ていた別途の横に立てかけられている剣をみて呟く。
昨日は調子に乗ってギルドに登録して、自分の名前を考えて、正直ゲームでもやっている気分だった。
一日寝て起きたら戻ってるかもと思って寝た、でも何も変わっていない。
俺はこの世界で生きることになっているんだと再確認した、覚悟は決まっていないがもう元の世界には戻れないと考えたほうが良いかもしれない。
「覚悟を・・・決めるとき、かなぁ?」
考えてみればそんなに元の世界に執着があるわけじゃないし、心残りは数えるぐらいはあるけどそれだけだ。
無理に戻る必要ってあるのかって言われたら、即答はできない。
なんていうのか、俺って人生を適当に生きてたんだな、別の世界で自覚させられるなんてま。
「第二の人生ってことで、頑張ってみるか!」
俺が決意を新たにしたところで、ドアがノックされた。
「ライオ起きているか?若者が遅くまで寝ているのはお勧めしないな」
「すみません、シェパーさんもう起きました!」
「そうか、朝食がもうできている早く来なさい、出来立てが一番美味しいと私は思っているのでね」
シェパーさん・・・それは俺も賛成です。
「ああ、それとライオ、その部屋においてある服を適当に見繕っても良いぞ、同じ服のままだともてないぞ」
「良いんですか?こんなに貰ってばかっりで」
「構わんよ、そこにあるのはもう着なくなったものばかりだ」
シェパーさんはそう言うとドアの前から離れて言ったようだ、それにしてもシェパーさんには世話になってばかりだ、今は恩を返せそうにないけどいつか絶対に何かしてあげよう。
おっと今はささっと着替えて朝御飯を食べに行こう、せっかく呼びにきてくれたんだこれ以上待たせたら申し訳ない。
身支度を終えてシェパーさんの所に向かうと既に食卓の上に食事が用意されていた、やはりシェパーさんの料理は美味しそうだ、いやきっと美味しいに違いない昨日食べさせてもらった料理を思い出すと核心が持てる。
「来たか、もう食事の用意はできているよ冷めないうちに早く食べなさい」
どうやらシェパーさんは椅子には座っているが食事には手をつけていない、俺のことを待っていてくれたようだ。
「別に俺のことを待たなくてもよかったんですが」
「なに一人で食べるより二人で食べたほうが美味しく感じるのでね」
そういわれるとますます待たせちゃいけないと思ってしまうじゃないですか。
俺はすぐに椅子に座ることにした。
「それではいただこうか」
シェパーさんはそう言うと食事を食べ始めた、それを見て俺も食事に手をつけることにした。
やはりシェパーさんの料理は美味しかった。
食事を取り終えるとシェパーさんは店のほうに行ってしまった。まだ早いと思ったが考えてみると店をやっているのでいろいろと準備があるのだろう。
シェパーさんはもう数日居ても良いと言ってくれていたがなんだか申し訳ないと思ったのですぐに出て行くことにした。こっちはこっちでお金の心配もあるので早速ギルドのほうに行ってみることにしていたのだ。
一度通った道だったが念のためにシェパーさんに道を聞いてギルドに向かうことにした、昨日あんなに時間がかかっていたはずなのに今日はすぐにギルドにつくことができた。どうやらシェパーさんは近道も教えてくれていたようだ。
「シェパーさんには感謝だな」
呟くと早速ギルドに入っていく。
ギルドの中は昨日よりも人が多かった、むしろ多すぎるくらいだ昨日は誰も居なかった受付は列ができていて、隣の酒場は空いている席がほとんど見当たらずいろいろな方向から声が聞こえてくる。
「人多すぎるだろ・・・」
「人が多すぎます・・・」
俺が人の多さに驚いていると俺の横から、いや正しくは俺の少し下の辺りから声が聞こえた。
視線を移してみるとそこには昨日出会った魔法使いの女の子リミアが立っていた、どうやらこの子も人の多さに驚いていたようだ。
「おはよう、リミアも来ていたのか」
声をかけるとリミアも気づいたようで挨拶を返してきた。
「おはようございますライオさん、それにしても人が多いですね」
「やっぱりリミアも驚いていたのか、やっぱりこれは多いよな、なにか祭りでもあるのか?」
「私もよく知りませんがそんな話は聞いてないですよ」
人の多さには驚いたがやはり知り合いが居たら安心するのかすこし余裕を持てるようになっていた。
そのままリミアと二人で壁際によって話していると。
いきなり声をかけられた。
声の方向を見ると少し大柄の男が立っていた。
ついでに大柄の男が少し怖かったのかリミアは少し俺の後ろに隠れてしまっている。
「どうしたんだお前ら?もしかして新人か?」
そう聞かれたので素直にうなずいてみる、後ろのリミアも頷いているようだ。
俺たちが新人だと確認が取れると大柄の男はニカッと笑って嬉しそうにする。
「そうかやっぱり新人か!ならこの人の多さには驚いただろう」
訂正しよう、嬉しそうというより実際に嬉しいんだろう。
「確かに人が多いな今日はなにかお祭りでもあるのか?」
「いやギルドじゃこれが普通だ朝はな、朝は依頼を受けて夕方に報告をしてそれから自由行動っていうのが一番やりやすいやり方だからな、みんな簡単な仕事を奪われないように朝はすぐにギルドは埋まるぞ」
なるほど、確かにそう言われてみるとそのほうがやりやすいんだろうな。
でもそれだと急がないとやばいな、仕事が無くなってしまいそうだ。
「まぁ新人用の依頼ってのは意外と余るもんだなにも心配しなくても良いぜ」
「ふーん情報をありがとうな、でもそろそろ後ろの・・・あー・・・まぁ、俺の友人が怖がっているんだが」
「おっとそれはすまんな、では俺はもう退散することにしようそろそろ静かになってくるからな」
そう言われて周りを見てみるといつの間にか人がだいぶ少なくなってきていた、さっきの話からするとほとんどの人がもう仕事にいったんだろう。
「それじゃあ俺も仕事を探さなくてはならないからな、ああそれと名乗るのを忘れていた俺はミヤビだ」
そう言うと大柄な男は手を差し出してきた、たぶん握手を求めているのだろう
「こっちも名前を言っていなかったな、俺はライオだよろしく」
互いに握手を交わした。そういえば後ろのも名乗っていなかったな。
「ついでに、この後ろの子は」
少し体をずらして名乗るよう促すとリミアは控えめなお辞儀をした。
「・・・こっちの子はリミアだこっちもよろしく頼むよ」
「ははは、ずいぶん警戒されてしまっているようだ!これはすぐにでも退散しなくてはな、ははは!」
そう言うとミヤビは笑いながら去っていった、受付に向かっているのを見るにこれからミヤビも仕事に行くのだろう。
俺たちも仕事を探すために依頼を探しに行くことにした。




