裏切り者なのか1-4
モニター越しにライトが倒れる姿を見たアーグアンは、もはや叫び声すら枯れ果て、全身を激しい震えが襲っていた。「やめろ……。やめてくれ……ライト!!」彼は血が滲むほど拳を握りしめ、憎悪に満ちた瞳で核雷を睨みつけた。「貴様……! 自分の利益のために、彼らの絆を、思い出を……あんな風に蹂躙して戦わせるなんて……! 貴様だけは、人間じゃない……悪魔だ!!」しかし、核雷は怒号を浴びても表情一つ変えず、冷徹なままモニターを見つめている。「ふん、騒ぐな。……そろそろ『現れる』はずだ」「……何だと?」ライトはもはや反撃する意志すら失い、虚ろな目で地面を見つめていた。その姿を見た仲間たちは、武器を収めようとする。「……終わったな。こいつを連れて帰ろう」「「「了解」」」その時だった。空から全てを飲み込むような強烈な閃光が降り注ぎ、六人の忍者を直撃した。「なっ、この光は……!? くああっ!」不意を突かれたチーランたちは、その圧倒的な力に抗えず、次々とその場に打ち倒された。あまりの衝撃に、意識が朦朧としていたライトも目を見開く。光の渦の中から、一人の少女が軽やかに舞い降りた。「……この光の性質……まさか、『光のエレメント』なの!?」倒れ伏したチーランが驚愕の声を上げる。ライトはその人影を見つめ、震える声でその名を呼んだ。「……そんな、嘘だろ。……ライヤ……なのか!?」舞い降りた少女は、倒れ伏したライトの正面に立つことはなかった。彼女はただ、月光に照らされた美しい横顔をライトに向け、冷徹な瞳の端で、血の海に沈む兄を静かに見下ろした。聖剣を握ることすらできず、無様に地を這うその姿を、彼女はあざ笑うことさえしない。ただ、凍りつくような沈黙の中で、静かに唇を開いた。「……久しぶりね、お兄ちゃん」
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