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21本の聖剣の物語  作者: ジャスティン
第1期
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聖戦へと続く曙光1-2

ライトはジェンシャンの家へと辿り着いた。彼は確信していた、ジェンシャンなら必ずここに戻っているはずだと。二人の間に沈黙が流れる。先に口を開いたのはジェンシャンだった。「……僕に聞きたいことが山ほどあるんだろう?」「どうして……隠していたんだ」「ライト、お前に見せたいものがある」ジェンシャンが指を鳴らした瞬間、ライトの脳内に強烈な記憶が流れ込んできた。「これは……!」「僕の両親が殺された記憶だ。そして、以前この家の主だったあの人の最期も……」「両親を亡くした君の悲しみは理解できる……でも、どうして!? 何のために、あんなに長い間僕のそばにいたんだ!」「すべてはあの日の真実を知るためだ。『源力(げんりょく)』は『記憶(きおく)』によって殺された……僕が調べた限りでは、源力の元素は世界の起点であり、最大最強の力だ。だからこそ、記憶の元素を持つ僕の存在は、奴らにとって容認できないものだったんだよ」「違う! きっと何か誤解があるはずだ!」ライトの必死の弁明を、ジェンシャンは冷たく遮る。「誤解? 聖剣(せいけん)を所有できるのは、世界でたった二十一人だけだ。犯人は……間違いなくお前たちの中にいる。だから僕は君に近づいた。……こんな結末になるなんて、思ってもみなかったがな」「父さんの日記の『記憶の元素が源力の元素を殺した』っていう言葉…… あれにはきっと別の意味が……」「もういい……」「ジェンシャン!」立ち去ろうとするジェンシャンを、ライトが呼び止める。「……この数年間の友情の中で、一度でも僕を本当の兄弟だと思ってくれたことはあったのか!?」「……一度もない! 僕が生きる糧(いきるかて)は、復讐だけだ」「嘘だ! じゃあ、あの呪音(じゅおん)の元素と戦った時は……!」「……あれはただの偶然だ」ジェンシャンはそう言い捨てて去っていき、ライトだけが独りその場に取り残された。各人が都市の七箇所に辿り着き、聖剣(せいけん)を突き立てた。それにより、都市全体を覆う結界が形成され始める。「どうやら……」「成功したみたいだね、みんな!」

その時、虛算の力を持つ真實が姿を現した。「……私の邪魔をさせるわけにはいかないな」「なら、力ずくで止めてみろ!」チーディが叫び、ビンチェンもそれに続く。「聖剣の力がなくたって、あんたに一太刀浴びせるくらいはやってのけるさ」虚算は周囲を見渡し、一人足りないことに気づいた。「……ふむ、一足りないようだが?」「ふん、ライトはあんたを倒すための策を練っているところさ!」アーグアンが言い放つと、虚算は意外そうに眉を上げた。「ほう、それは楽しみだ。ならば私も相応の準備をせねばな」「その前に、私たち七人があんたの相手よ!」チーランが武器を構えると、虚算は昂揚した声を上げる。「いいだろう、来い! 七人まとめて相手をしてやる!」ジェンシャンが歩き続けていると、突如として手元にある聖剣(せいけん)が眩い光を放ち始めた。その光は彼を過去の記憶……彼が生まれる前の時間へと引き戻していく。「おい、気をつけろよ。お腹の子に響くといけないからな」「わかってるわよ、あなた」そこには、睦まじく(むつまじく)笑い合う若き日の父と母の姿があった。「これが代々伝わる『記憶の聖剣』だ。……本来なら、僕たちは『源力(げんりょく)』の元素が誕生した際、それを補佐する宿命にある。だが、肝心の源力がまだこの世に現れていない。……僕は、息子にこんな重荷を背負わせたくないんだ。戦争に巻き込まれず、ただ平凡な人間として生きてほしい。……もし、もしも息子がこの剣を起動させてしまう日が来たら、その時は……どうか源力の助けになってほしい」その時、一人の男が現れた。その男が放った言葉を、ジェンシャンは一字一句聞き逃さなかった。「その聖剣を貸していただきたい。そうすれば、我々は偉大なる世界を創造できるのだ」「……聖剣は、貴様のような者が私欲のために使う道具ではない。これは誰かを傷つけるための武器ではなく、大切な人を守るためのものだ」「……ならば、交渉は決裂だな」男は襲いかかり、父は死に物狂いで抵抗した。しかし、力及ばず倒れた父の傍らで、男は日記に筆を走らせた。『記憶の元素が、源力の元素を殺害した』……濡れ衣(ぬれぎぬ)を父に着せ、罪を記憶の一族に擦り付けた(なすりつけた)のだ。「……だから息子よ、頼む。この日記だけは……決して読まないでくれ……」「父さん……っ! どうして……!」ジェンシャンの目から、熱い涙が溢れ出した。あの日、燃え盛る家から逃げ出す瞬間に聖剣が一瞬だけ輝いた意味を、彼はようやく理解した。「そうだったのか……。父さんの願いも知らずに、僕は……。……約束するよ、父さん。僕は『源力』のために、自分の罪を償う」

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