第十二章: 聖戦へと続く曙光1-1
前情を整理し
【これまでのあらすじ】虚算の力を持つ真實は、たった一人で忍者たちを圧倒し、今まさに都市へと向かっていた。一方、戦いの中で神秘の忍者がその素顔を晒す。「ジェンシャン……どうしてだ!」問いかけるライトを背に、ジェンシャンは舌打ちを残してその場を去った。虚算は都市へと降り立ち、その手を静かに掲げた。すると、都市を包囲するように無数の「粒子状の柱」が出現する。カウントダウンが終了すれば、この都市のすべてが塵へ(ちり)と還る仕組みだ。「さあ、破壊を楽しもうじゃないか」虚算の力に触れたものは、瞬時に塵へ(ちり)と化す。建物も、そして人間も…… 例外なく、その命は灰となって消え去るのだ。そこへ、警察隊が駆けつけ虚算を包囲した。「動くな! 忍者たちはどこへ行った!」虚算は冷笑を浮かべる。「……奴らは、もう戻って来ないだろうよ」言い放つと同時に、虚算は警察隊を攻撃した。触れられた警官たちは、悲鳴を上げる間もなく塵へ(ちり)と姿を変えていく。「核雷様……こういう破滅こそが、面白いと思いませんか?」忍者たちは道場へと帰り着いた。「まさかジェンシャンが『記憶の元素』だったなんて……。でも、今はもっと大きな危機が迫ってる。虚算の力が街の七箇所に『破滅のプログラム』のようなスイッチを仕掛けたんだ。カウントダウンが終われば、街は塵になる。どうすればいいんだ、師匠!」チーディが激昂して問いかけると、師匠は重々しく口を開いた。「聖剣の力を各所に打ち込むのだ。そうすればすべてを阻止できる。聖剣の力とは、本来この世界を創造した産物なのだからな」「でも、聖剣の力を分散させたら、虚算には勝てなくなっちまう!」チーディが食い下がると、ライトが力強く一歩前に踏み出した。「誰がそんなこと決めたんだ。みんなの心を一つにすれば、きっと最後の希望を創り出せる。僕たちは忍者だろ? 決して諦めない!」その言葉に、仲間たちが次々と立ち上がる。「あいつは僕がこの手で粉砕してやる」とアーランが言い、チーランも「まさか、前まで説教してた相手に説教されるなんてね」と微笑んだ。メイジウも「あなたの言葉に励まされて、私はもう一度夢を見られたの」と続き、最後にアーグアンがライトを見つめて言った。「……だがライト、お前には自分で行くべき場所があるんじゃないか?」「え、僕が?」「ああ。行けよ、お前の心の中にある『答え』を探しに」アーグアンの言葉に、ライトは深く頭を下げた。「……ありがとう、みんな」「待ってるぞ、帰ってくるのをな!」




