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21本の聖剣の物語  作者: ジャスティン
第1期
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第五章:紅蓮の激闘1-1

その後―― 忍者たちの元に救援の知らせが届いた。「火のように赤い剣を持った怪しい人物を目撃した」と。ライトはすぐに立ち上がる。「みんな! 奴が現れた! 急いで捕まえるぞ!」だが、隣にいたはずのチ一ディの姿が、いつの間にか消えている。「おい、待てチ一ディ!」チ一ランが冷静に言う。「私は行かない。もしまた誰かに変装されたら困る。ここは私が守る」ライトは頷いた。「分かった。師匠、ここは任せます。……ジェンシャン、行くぞ!」

――都市の中心。「さっきさ、赤い剣を掲げてる変な奴見なかった?」「最近この街おかしいしな……外出は控えた方がいい。でも忍者が何とかしてくれるだろ」「だよな」その頃、変貌は苛立っていた。「……おかしい。この剣、どうして反応しない?」その背後に、静かに声が落ちる。「お前には起動できない」振り向く変貌。「なぜだ?」「本物の元素の力がなければ無理だ。お前の“偽りの炎(いつわりのほのお)”じゃ動かない」変貌が舌打ちする。「ちっ……それがどうした。俺が使えなくても、お前にも渡さない!欲しけりゃ俺を倒してみろ!」「望むところだ」赤い炎が揺らめく。「水!」変貌が笑う。「水? 俺の妹とやり合ったな?」「それだけじゃない――源力」変貌の目がわずかに細まる。周囲の市民がまだ残っている。チーディは小さく息を吐いた。「ここは危険だ。場所を変える」「は?」

次の瞬間。チーディが巨大な火球を凝縮(ぎょうしゅく)し、変貌へと放つ。轟音。爆風に巻き込まれた変貌は、そのまま遠くへと吹き飛ばされる。気づけば―― そこは灼熱の砂漠だった。「うわあああああっ!」変貌は空中から叩き落とされ、灼熱の砂漠に激突した。砂煙が舞い上がる。「……なんでまたこの地獄みたいな場所なんだよ!」次の瞬間―― 上空からチーディが降下する。「炎!!」烈火が一直線に叩きつけられる。だが変貌は素早く身をひるがえす。「甘いな」炎が、空中で形を変えた。水へと。「なっ……!?」チーディの目が見開かれる。変貌は両手を広げ、不気味に笑った。「そろそろ、お前も別の“何か”にしてやるか」まばゆい光がチーディを包み込む。視界が白に染まる。――次の瞬間。チーディが見下ろした自分の体は。「……パンダ!?」白黒の毛並み。丸い手足。変貌が腹を抱えて笑う。「はははっ! その黒い目のクマ、誰だったっけ?」「お前……!」「今のお前は俺のおもちゃだ」砂漠に、変貌の高笑いが響く。――同時刻。ライトは焦りながら周囲を見回していた。「チーディ? チーディ、聞こえるか?」応答はない。「くそ……連絡が途絶えた」その時、ライトの頭の奥に、何かが流れ込んだ。「……っ?」断片的な映像(だんぺんてきなえいぞう)。暗い路地。

縛られた姿。「……分かった」ライトの目が鋭くなる。「ジェンシャンの居場所が分かった」拳を握る。「待ってろ、ジェンシャン」――砂漠。変貌はにやりと笑う。「まだ遊び足りないな」次の瞬間、チーディの姿が小さく縮んだ。「……え?」足元に落ちた影。「アリ!?」変貌が足を上げる。「小さすぎだろ。踏まれないように気をつけろよ?」チーディは必死に走りながら考える。(どうする……このままじゃ不利すぎる……)そして、ふと閃く。「おい! どうせならもっと“でかい動物”に変えてみろよ!」変貌が鼻で笑う。「ほう? 望み通りにしてやる」指を鳴らす。光が弾ける。「変!」――だが。「……って、魚!?」砂漠のど真ん中に魚。変貌は腹を抱えて笑う。「はははっ! そのまま干からびて(ひからびて)死ね!」しかしチーディの目が光る。「そうだ!」魚の体を利用し、激しく跳ねる。尾びれを振り、砂を巻き上げる。大量の砂が変貌の顔へ。「なっ!? 見えない! くそっ、もう一回!」再び光が弾ける。今度は―― 「ライオン!」巨大な獅子へと変わる。「ははっ、今度こそ終わりだ!」だが変貌が顔を引きつらせる。「……あ」

「間違えた」チーディが牙を剥く。「覚悟しろ!」「待て待て待て!」変貌は全力で逃げ出す。砂漠を駆ける追走劇。その最中―― 変貌の手から、炎の聖剣が滑り落ちた。チーディは一瞬でそれに気づき、飛び込む。「もらった!」聖剣を拾い上げる。(あとは……核心だ!)さらに追い詰められた変貌は、焦って叫ぶ。「元に戻れ!」光が走り、チーディは人の姿へ戻る。だがその瞬間。変貌が足元の石につまずいた。「うわっ!」衝撃で、懐に隠していた核心が飛び出す。空中へ舞う核心。チーディは跳躍する。「今だ!」空中でそれを掴み取った。炎の聖剣と核心―― 両方が、チーディの手に戻った。「まずい……!」変貌が一歩後ずさる。チーディは聖剣を握り直す。「今度は俺の番だ――抜剣!」炎が爆ぜる。「炎ノ斬撃!」さらに空へ跳び上がる。「炎狮召唤(えんししょうかん)!!」烈焰の獅子が咆哮し、無数の火球が雨のように降り注ぐ。だが変貌は両手を広げ、不敵に笑った。「甘いな」火球が空中で形を変える。飴玉へと。「なっ……!?」色とりどりの“糖果”が地面に散らばる。チーディはそのまま落下。「炎ノ爆破!!」衝撃波が砂漠を震わせ、変貌を吹き飛ばす。「くそっ……!」変貌は歯を食いしばる。「俺だってやられてばかりじゃない。水で相手してやる!」巨大な水流が生まれる。チーディは即座に構える。「炎ノ噴射!」炎が正面からぶつかる。だが―― 変貌の水がそれを包み込む。蒸気が爆発的に立ち上る。「全部蒸発させたか……」砂漠に白い霧が広がる。変貌の笑い声が響く。「ははっ、終わりだな!」チーディは息を整える。「……簡単には終わらない」炎と水。互いに相殺(そうさい)し合う元素。この戦いは―― 短時間では決着がつきそうにない。


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