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焼けくそレーシック  作者: あまやま 想
第1部 東京編  第1章 発端
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1月21日(土) 〜#1〜

 休日の朝は、朝寝坊ができるから最高だ。昨日は金曜日の夜だと言うのに、珍しくまっすぐ家に戻って来てしまった。それから、家の近くのスーパーで買い物して、野菜炒めとサバの塩焼きと豚汁を作って食べた。その後、ビールを軽く飲みながら、ダラダラとテレビを見ていた。特に面白いのがあった訳でもないので、ただ眺めていただけである。


 その後、インターネットでブログとメールをチェックする。それが終わると、面白そうなニュースとか動画を意味もなく、ただ探し続けた。そのうち眠くなって来たので、時計を見るともう三時を回っていた。


 そんな訳で、昨晩は風呂に入ってないので、まず風呂に入る。それにして朝風呂は最高だ。一時間かけて、のんびりと平日の疲れをいやす。風呂から上がるとちょうど正午を過ぎていた。


 洗濯機を回しながら、食パンをオーブントースターで焼く。ついでにコーヒーも入れる。コーヒーはコーヒーメーカーで時間をかけていれる。休日しかできない贅沢だ。適当にラジオをつける。パンが焼けたところでマーガリンとイチゴジャムをぬって食べる。一枚食パンを食べたところで目玉焼きが食べたくなったので、卵を二個取り出して、目玉焼きを作る。焼けたら目玉焼きをパンにのせて食べる。もう一つは皿にのせて、そのまま食べる。さすがにお腹一杯になったので片付けを始める。


 食べたらすぐ後片付けをしないと、片付けが面倒になって皿がたまってしまうから…。台所の片付けが終わった頃、洗濯が終わったので、洗濯物をベランダに干す。うーん、実にいい天気。


 どんなに心が傷ついたとしても、お腹はすくし、洗濯物はたまる。一人暮らししていれば、生活を維持していくために、落ち込んでいる暇なんてないし、いつもの生活をただ続けていくしかない。これまでなら、休日は必ず武下定秋と会っていたのに、それも無くなった。これからは、この空白をどう埋めようか…。


 空白を埋めるべく、紫は外に出ることにする。まずは、陽美に紹介された眼科へ行こう。自転車に乗って、隣の仙石駅へ向かう。いつもと違って、誰もが心なしかゆったりしているのがいい。


 駅に着くといつもは乗らないJRに乗って、新宿まで向かった。新宿まで四〇分、MP3プレイヤーで音楽を聴きながら、ハードカバーの本を読む。電車の中でゆっくり座って本が読めるなんて幸せ…。平日ならまずできない。紫は「1Q84」のBOOK3を楽しく読み進める。すっかり本に引き込まれて、気付いたときにはもう新宿駅に着いていた。紫は西口へと向かう。新宿はいつ来ても人が多くて、必ず人酔いしてしまう。それに駅が迷路のようで必ず迷うから、紫はいつまで経っても新宿が好きになれない。

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