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混乱-ゲーム世界

 陸玖たちが遊ぶMMORPG『ミュステーリオン・オンライン』の中でのチャット会話です。

 現実の世界と夢の世界とゲームの中とを明確に区別するためにあえて話を分けました。

 そのため内容が大変短くなってしまったため、後書きに作品におけるゲーム設定を追加しました。

ログインしました


レドリック「ばんわ」


エイラ「ばんわ」


ギルドメンバー多数「「こんばんは」」


エイラ「レドリック、PTいい?」


レドリック「いいよ。PTちょーだい」


 エイラ様からパーティーの勧誘が来ました。承諾しますか?

 エイラ様のパーティーに加入しました。


エイラ『ギルドメンバー全員が夢を見ているわけじゃないから、PTチャットで話そう』


レドリック『了解。でも、改めて思うけど、やっぱりエイラが沖津さんなんだね』


エイラ『信じたくないことに、そうみたい』


レドリック『これからどうする?』


エイラ『昼間も言ったけど、情報が少なすぎる。判断がつかない』


レドリック『うちのギルドでは、他に誰が夢に出てきたっけ?』


エイラ『確か、平賀源内さんとUDRさんは見たと思った』


レドリック『うん。ふたりは私も見た。あと、ひたたさんがいたかな』


 平賀源内様がログインしました。


レドリック「ばんわー」


エイラ「ばんわ」


ギルドメンバー多数「「こんばんは」」


平賀源内「みなさん、こんばんは」


エイラ「源内さん、PTに誘っていいですか?」


平賀源内「大丈夫ですよ^^」


 平賀源内 様がパーティーに合流しました。


平賀源内『お二人がそろっているってことは、例の夢のことですか?』


エイラ『そのとおりです。偶然なんですが、レドリックとはクラスメイトでした。昼間、直接顔を合わせて確認してあります』


レドリック『閣下が言うように、同じ夢を見ているのは間違いないみたいです』


平賀源内『さて、困りましたね。これからどうしましょうか?』


エイラ『今は情報が足りません。ギルドには夢を見ていない人もいますし、夢のことは夢の中で相談するとして、現実ではこれまで通りゲームをプレイするしかないと思います』


レドリック『こんな状況なのに、これまで通りゲームをやるの?』


エイラ『こんな状況だから。ゲームなら、死亡しても本当に死なないでしょ』


平賀源内『そうですね。ゲームなら安全ですから、こちらでレベリングしたり、お金を稼いだりしておけば、夢の中で万が一の時に対応できるでしょうから』


レドリック『なるほど』


エイラ『とりあえず、今はゲームに集中しましょう。他のギルドメンバーもいるし、夢の事は夢で話しましょう。それでOK?』


レドリック『了解』


平賀源内『私もそれでいいと思います』


エイラ「これからレドリックと源内さんたちと狩りにいくけど、誰かくる?」


ギルドメンバーA「どこにいきますー?」


ギルドメンバーB「私もいく^^」


――用語解説――


1次職

ゲーム開始時に選択できる、以下の6つのクラス。


重装前衛職ファイター

軽装前衛職ステッパー

魔法攻撃職マジシャン

魔法支援職クレリック

ペット職シンパサイザー

万能職ジプシー


2次職

 Lv10で受けられる「転職クエスト」によって転職できるクラスのこと。1次職である6つのクラスごとに2種類のクラスがあり、合計12種類の2次職が存在する。


3次職

 最近になって実装された、Lv50で受けられる「転職クエスト」によって転職できるクラスのこと。2次職のクラスごとに、3種類の3次職が設定されている。キャラクターの善悪値による属性によって、選択できるクラスが限定されることがわかっている。

 また、公式サイトでは秘密にされていた特定の条件を満たしたキャラクターだけが転職できる秘密のクラス、通称シークレットクラスというものも存在する。

ちなみにエイラのバーバリアンとレドリックのパラディンもシークレットクラスである。


シークレットクラス

 公式では隠されていた3次職のクラス。「転職クエスト」を達成するだけで転職ができる通常のクラスとは異なり、そのクラスごとに設定された一定の条件を満たしている場合に限り、「転職クエスト」遂行中にクエストが分岐し、転職が可能となる。

 シークレットクラスといっても、通常のクラスに比べて極端な強さを持っているわけではない。一定の条件を満たしたプレイヤーに対するご褒美という意味合いが強い。


キャラクター属性

 達成したクエストやその中での選択、PK(Player kill)やNPCへの攻撃などによって増減する善悪値によって決められるキャラクターの属する性質のこと。特に、一般NPCなどへの攻撃やPK行為は、大幅に悪へと傾いてしまう。

善悪値によって、キャラクターは混沌(カオス)中立(ニュートラル)(ロウ)の3つに分類される。

 属性によって一部のNPCの反応が変わり、入場が制限されるエリアや装備が制限されるアイテムが存在する。


犯罪者プレイヤー

 PKを行ったプレイヤーは名前が赤くなり、常時、他のプレイヤーから攻撃が可能な犯罪者状態となる。この状態のプレイヤーを攻撃しても、その人の善悪値に影響はない。

 犯罪者プレイヤーは都市の出入りが制限されるが、唯一盗賊都市だけは例外的に自由に出入りできる。


バーバリアン

 ウォリアー系カオス属性のシークレットクラス。

同じウォリアー系カオス属性のグラディエイターは防御力の伸びが悪く、代わりに攻撃力が高くなる攻撃に特化したクラスだが、バーバリアンはさらにそれが顕著となっている。

 そのため、防御力はウォリアー系3次職では最低の部類である。代わりに「ビースト・ラッシュ」を代表とする連続攻撃スキルを得意とするため、攻撃力が高いハルバード系の武器を使うことで爆発的な攻撃力を発揮するクラスである。

「野生の目覚め」「欲望の主人」などのクエスト達成が転職条件ではないかと推測されている。


パラディン

 ナイト系ロウ属性のシークレットクラス。同じナイト系ロウ属性のガーディアンに匹敵する防御力を持つ。さらに、ガーディアンの弱点である魔法に対する防御力が高くなるため、対物理・対魔法のいずれにおいてもパーティーの壁として活躍できるクラスである。その反面、攻撃力に関してはナイトの時からほとんど伸びず、1次職をファイターとする全クラス中ではガーディアンと並んで最低となっている。

 転職するには「大神官の頼みごと」や「父を捜して」などのクエスト達成が必要と推測されているが、いずれもクエスト遂行に多大な手間と時間がかかるマゾクエとして知られるものばかりであるため、パラディンに転職できたプレイヤーはごくわずかである。


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