№25 夢
私の名前はレベッカ、ラファイエット侯爵家の長女、屋敷の庭で椅子に座り夫と2人紅茶を飲みながら小さな子供達が庭で走り回っている姿をぼんやりと眺めて居る この数年、夫の助言もあり国の仕事や領地、商会の運営も上手く行きラファイエット家(侯爵領)は豊かになり経済的にも精神的にも幸せに満ち溢れている 元気に遊ぶ子供達を他の妻達や夫と幸せ暫く眺めていると その中の2人の子供(男の子と女の子)が此方に向かって走ってくる
私の可愛い天使達(長女と長男)
「お母様~、○○○ちゃんが僕をイジメたけどお姉さまが助けてくれたの…」
「そう○○ちゃん偉いわね~」
「弟(男の子)を庇うのは姉(女の子)の義務よ」と得意げな長女
「お母様、僕大きくなったらお姉さまの御婿さんになるんだ!」
「あら、○○君はお姉ちゃん大好きなのね」と私
「大きくなって私好みになったら御婿さんに貰ってあげてもいいわ」長女
「僕お姉さまのえぇ~とコノミになる」と息子
「ほら、先の事なんてまだ考えなくてもいいかから皆と遊んでらっしゃい」
「は~い、母上行って来ます」手を繋いで走り去って行く2人
子供達が振り返り「母様、お父様と一緒になって私と弟を絶対生んでね 近い内にお父様がお母様と仲良くなれる機会が出来るわ お父様はお母様の事を気に入る筈よ、それにお父様は優しいから素直な気持ちを伝えたらきっと分かってくれると思うの お母様!頑張ってね」そう言って子供達の姿が霞んで薄くなってゆく
子供達の名前を叫んで必死に呼び止めようとするが名前を思い出せない
「お母様、数年後にお母様とお父様に会えるの楽しみにしてます」笑顔で手を振る子供達、行かないで私の可愛い天使達、待って、待って… 必死に追いすがろうとするが追いつけない 朝、ベッドで目が覚めると頬が涙で濡れていた。
今朝の夢にはとうとう私と彼の子供達が…登場した。
夏の初め、学園を見学しに来ていた彼を遠目からでわあるが見て以来、彼が夢に登場する様になった… 今朝の夢は…正夢だろうか…
数年前、夢でデジャブを見る様になって母上に夢の事を訊ねたら何でもラファイエット家(侯爵家)に伝わる特殊能力で夢が未来を見せてくれるとの事だ… 悪い夢ならそれを回避する方法を教えてくれたり、良い夢ならその方向に向かう様に助言を与えてくれる この能力のお陰でラファイエット家は一介の騎士から侯爵家まで上り詰める事が出来た。
かなり寝汗をかいたので朝風呂に入る 体と髪をメイドに洗って貰い体を拭いて着替え食堂へと向かう、母上も今着いたばかりの様だ
「おはようございます母上」
「おはようレベッカ」
食事が終わり出て行こうとする母上に声をかけた
「母上、お話が…あるのですが」
「なにかしら?」「実は夢の事で…」
「執務室で話しましょう」母上と執務室へと向かう
中に入ると魔法防御が掛かった執務室だが母は更に結界魔法を使う
「それでどんな夢を見たのレベッカ」
「アレン君と結婚して女の子と男の子、2人の子供が居ました。」
「それでレベッカ貴方は幸せだった?」「ハイとても幸せでした。」と微笑む
「それでアレン君は婚約者が3人居たはずだけどどうだったの?」
「他の嫁達や子供達とも良い関係で仕事や領地の運営も上手くいってて新たに商会立ち上げて新しい事業も始めていました。」
「良い未来ね… それで何か助言があった筈ね 何と言われたの?」
「近い内にアレン君と仲良くなれる機会が来ると… 私の事を気に入ってくれる事、 素直な気持ちを伝えればきっと上手く行くと伝えてくれたの そして子供達が会える日を楽しみにしているって… 」いつの間にか涙が頬を伝わり零れ落ちていた
「子供達… 私の孫になるのね アレン君と貴方の子供ならきっと可愛らしい優秀な孫ね!今から楽しみだわまだ見ぬ孫達そう貴方の子供達も応援してくれてるんでしょう 大丈夫よ助言を信じなさいレベッカ きっと上手くいくから… 」
夏休みがそろそろ終わるので学園の寮へと戻る事になった それから数日後、彼(アレン君)にまた会う事が出来た まだ見ぬ子供達に向け、お母さん頑張るからとお腹に軽く手をあてる
彼が学園に中途入学した事を母上に手紙で伝えた母上から「運命なんだから無理するっ必要はない貴方らしく在ればきっと大丈夫」と返事を頂いた。
食堂での挨拶は硬まってしまいボロボロだったが彼は気にしていない柔らかい物腰でこちらに気を使う優しさ 美人だし素敵だ!やっぱり結婚して欲しい もう彼以外の子を生む気になれない




