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二週目!泣き虫弱虫魔王さま (2023.12)  作者: MAYAKO


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【第6話】裏切りの森1     

こんにちは。

投稿です。

 大きく広げられた翼から、黒い粒が無数に舞始める。


 ねじ曲がり、ボロボロだった木々は更に腐り、周囲の虫もボトボトと木から落下し背中を地に着け、もがき始める。


「キイッキイッ!」


 断末魔だろうか、悲痛な鳴声が響く。


「ねえ!仲間じゃないの!?」


「ああ?俺サマの眷属の心配より、自分の心配しろよ?皮膚、鼻孔、口腔、肺から腐り、生き地獄を味わいながら死ね!」


 ヒュン!


 巨大な鎌が振り下ろされる。

 こいつ、自分の腕ごと俺を斬るつもり!?


 さ、作戦変更!

 ゼロ魔法は中止っ!

 ベリナは技や武器に一切拘らなかった。

 危険と思えば、剣すら手放した!


 ぶわっ、と広がるぴったりのマント。


 鎌の腕が振り下ろされ、切り裂かれるぴったりのマント。

 俺はジャンプ・アップをし、その場を離れた。


「チッ、逃げたか!?どこだ!」


「ああああっ!私のマント!」


 お気に入りだったのに!


「ん?」


 ぴったりのマントは俺の意思を余所に、切り裂かれながらも勝手に飛び回り始める。


「え?」


 マントの動きに合わせ大気が動き、突風が発生する!突風は竜巻になり、周囲の毒の粉が吹飛ばされていく!


 ヒュン!ヒュン!


 更にぴったりのマントを裂く毒蟲魔王カムカナ。


「こいつ!魔法生物だったのか!?邪魔だっ!」


 ぴったりのマントはボロボロになり、霧散した。


 魔法生物?ゴーレムみたいなヤツ?

 お気に入りのマント!


 怒りの視線が、矢のように毒蟲魔王カムカナに向う。

 目が合った。

 と思った瞬間、毒蟲魔王カムカナが大きく下がった。


 え?震えている?


「き……きさま……な、何者だっ!な、なんだこの魔力はっ!」


 あ、ひのきの杖、折れたんだ……。

 弱体装備解除!?

 周囲にいた小さな虫達も私を中心に一気に下がった。

 ……小さいか?大きさは50センチ程?テントウムシを凶悪に魔改造したような容姿だ。

 足下に一匹、更に小さいのが、もがいていた。


「キイィキイィ」


 毒蟲魔王カムカナの毒にやられたのだろうか?

 弱っている?それとも俺の魔力か?

 10センチのテントウムシ?

 いや牙がある、ハンミョウ?


 手を伸ばし拾ってみる。


 女の子の私は、もの凄く怖がったが、男の子の俺はでっかいカブトムシを拾ったように、喜んでいた。


 こいつ、弱っている……そう思った瞬間、何かが見えた!


 あ!?


 小さな虫達に、毒を食べさせる毒蟲魔王カムカナ。

 日々毎日、己の毒を食べさせ続け、虜にし、毒無しでは生きていけないようにする。

 邪神の命令で街を襲い、死ねば外骨格を剥ぎ取り防具に。


 ……これは?


 サイコメトリー!?


 街を襲い、人々を襲う魔昆虫達。

 うわぁ……これは酷い……毒でボロボロと崩れ去る妖精、人族達。

 それを……。


 ……樹ガ吸イタイ……


「!?」


 花ノ蜜ガ吸イタイ……

 モウ人ヤ、エルフ達ヲ傷ツケルノハ嫌ダ……


次回サブタイトルは【第7話】裏切りの森2 です。

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