表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/589

【第2話】ファーファどこに?     

こんにちわ。

投稿です。

今日はこの時間になりました。

「ひぇええええええっ!?」


 固まる俺。

 あ、俺やファーファは溶けないんだ。

 ちょっと安心……できるかああああっ!

 

 やばいっ!やばいいいいいっ!


「き、き、消えてええええっ!消えてっ!」


 火球……変化なし!?

 ど、どうする?

 未だに消し方が分からんっ!


「テニサマ、アワテナイ!慌テル、ダメ……」


 泣き虫弱虫スキルが発動した!


「うええええええええっん!」


 な、涙が!噴水のようにっ!


「ナ、ナカナイデ!」

「で、で、でもファーファ!も、森が!ひぐっ、うぐっ」


 水?氷!?

 し、消火!消火活動ぅ!

 これは、私にしか消せない火だ!(多分)

 多少の水じゃ蒸発して終りだ!


 どうする?


 埋めるか!?

 埋めちゃおう!


「ふんっ!」


 鼻水と涙を流しながら、大地をひのきの杖で引き裂く!

 地形が変わるほどの地震が周囲を襲う!

 そして、できた亀裂に凶悪な炎の固まりを沈める!


 沈め!火の玉!


 ドコオオオオオン!


 よし、ここで大量の水で!

 埋め尽くす!


 バゴオオオオオン!


 もの凄い轟音と水蒸気が吹き上がり、周囲は何も見えなくなる。


 またやっちまったぁ……制御が難しすぎるよぉ!


 俺は更に怖くなり、悲しくなり、声をあげて泣いた。


「なんでこうなるんだよおおおおおおおっ!うひいいいいいん!」


 うう、こっちのスキルはちゃんと発動するんだね。


「ファーファ?」


 ん?ファーファの気配がしない!

 マップを展開してみる。


 あれ?


 どこにもいないぞ!?


 熱風や、土砂、土煙が収まると、次第に周囲がクリアーになる。


 大地に走る地割れの後。

 沸騰している巨大な湖。

 焼けただれた大地。


 巨大隕石がぶつかったら、こうなるのだろうか?


 いや、そんなことよりも!


「ファーファ!」


 力の限り叫んでみた。


 え?どこ?どこ行ったの!?

 地面に埋まっちゃった?

 溶けた?

 いや、溶けてはいないはず!


 どこ!あああどうしよう!


「ファーファあ!ファーファあああああん!うわあああん!」


 二週目なのに最初から失敗ばかりだ!


 探さなければ!

 これじゃ前回と一緒だよ!

 いや、前回より酷いかも!


 周囲は全て焼け、炭化している。

 植物も動物も、昆虫、皆炭になっていた。


 うう……みんなごめん!ごめんよおおっ!


 後悔である。

 ……ん?

 なんか閃いたぞ!


 私は小さな手を大地に押しつける。


 ジュッ!


「あつっ!」


 俺は反射的に手を引いた。

 煙を上げ、燃え焼ける右手の指先。


 おお、ぴったりの籠手は無事なんだ!凄いな!


 焼けた指先から、ポタポタッと血が流れ落ちる。


 力で満たすと、火傷はすぐに回復し、焼けた大地に触っても、火傷をしなくなった。


 この、魔王の血、使えないか?


 再び大地に手を着き、謝罪し、祈ってみた。

 瞬時に大地は冷え、静かな大地が広がり始める。


 流れた血に力を込める。


 すると、右手を中心に、草木が生え始めた。

 急激に成長する草木。

 それは一気に広がり、焼けた大地を埋め尽くした。


「うわぁ、すごいや!」


 この二週目、破壊力も凄いけど、再生や育成力を得意としていないか?

 ん?……でもよく見ると、この植物、なんか変?


 魔王の血を使ったからか、微妙に毒草っぽい?


 ……ま、いいか。

 いいことにしておこう!


 !?


 右手に反応があった!

 大地を通して、俺の魔力が何かを見つけた?


 マップに表示してみる。


 まだ探査していない場所だな。

 ……この銀色に輝く点は?


 ……ファーファ!?


 輝く点に意識を集中した瞬間、声が!?


 聞こえる!?


「……ヤメテ!ヤメテ!……テニサマ!マオサマァ……」


 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 助けを求めている!?


 ファーファ!


 俺は全力で輝く点を目指し、走り出した。


次回サブタイトルは

【第3話】でた、魔昆虫!(新型)です。


魔王さま初期装備一覧:前作より


挿絵(By みてみん)


詳細

《SR:短剣『花鳥風月』:攻撃は全てクリティカル。手にした者は幸運に恵まれる:ゴブリン専用》テニイは魔王だから使用できる。


《R:レア 魔王専用ひのきの杖 弱体装備》


《SR:ファンシー&フェミニン・女性専用下着 通気性と保温性を同時に保ち、一度の洗濯で綺麗に再生可能。上位聖霊種、髙妖精族の今年の流行 色は白と黒、選択可能、ヒップアップ効果あり》前回、ベリナは黒を選んでいた。


《SR:ぴったりの靴》

誰が履いてもぴったり、場所や目的によって形を変える。


《SR:ぴったりの籠手》

《ぴったりの靴》と同じく、場所や用途によって形を変える。テニイは指が露出しているタイプで使用。


《R:可愛い眼鏡・可愛さが1上がる、魔王専用 相手の目の前で外すと、さらに1上がる》


《SSR短剣:王断鳳道おうだんほうどう、別名:巨人斬鈴紅ジャイアントキルリング、用途で攻撃力が変化、稀に大剣化する》


《R:レア:ぴったりのマント:夏は涼しく、冬暖かい:たまに空を飛ぶ》




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ