【第19話】雨宿り
新年、明けましておめでとうございます。
今年最初の投稿です。
大きな木の側は危ないかな?
大木には雷が落ちるって言うし。
ジャンプ・アップで離れてもいいけど、歩いて王都を目指したい。
つんつん。
「あん!いやん!だからお尻、突かないで!もう!」
「ウフフッ、カワイイデス」
ファーファだから許す、でも他の誰かがツンツンしたら、即、炭化じゃ!
痴漢行為は許さん!
「コッチ!」
何か見つけた?
そこは巨大な岩?石が積み重なって建物のようになっている場所だった。
教科書に載っていた古墳を思い出したけど?
雨は激しく降り始め、私とファーファは巨石の隙間に潜り込む。
「うわぁ中は結構広いんだ」
声がエコーする。
「前回はここ、こなかったよね?」
こくこく。
激しく頷くファーファ。
奥は暗く、トンネルみたいで先が見えない。
風が吹いてこないから、行き止まりかしら?ちょっと寒い?
「こんな所、あったんだ。じゃ、今日はここで一泊しよう!」
私は杖を大地に挿し、魔法で灯りを灯す。
そして、結界を張る。
「うん、よくできました!」
雨だから寒いな、温度調整もしよう!
「!?」
「どうしたのファーファ?」
何かに躓いた?
その前に温度上昇!っと。
快適、快適!
なんと、光熱費なし!寒く無いっていいな!気温調整できるなんて!
この力、小さい頃の私にプレゼントしたい!
え?ファーファ?暗闇の一点に、戦闘態勢?
何かいるの?
「凄い魔法使いだな?ゴブリンか?」
「!?」
誰かいたの!?
「ゴブリンにしては異常だ」
「だだだだだだ誰!?」
「お前こそ誰だ?ここはオークの墓場、神聖な場所だぞ?勝手に入ってきおって」
「え!?ええっ?」
オーク?!灯りを強くする。
すると、トンネル横の窪みに、大きなオークが一体、座り込んでいた。
フル装備に見えるその姿は、圧巻であった。
巨人!?
「ひっ!?」
で、デカい!どうやって入ったの!?
き、気づかなかった!このオーク、何者!?
弱虫泣き虫弱スキルが発動した!
「オークの結界を無意識に破ったか?それとも、我らの結界程度では気にもしないか?」
「あうあう、ご、ごめんなさい!神聖な場所って知らなかったんですぅ……」
怒られるかな?いや、神聖な場所って……穢したら……死刑?殺される!?
「あうあう……」
「泣くな、怒ったりしないぞ?」
「うううっ、ほ、本当ですか?」
「ああ、本当だ、だが……」
「え?だが?」
「これほどの魔力、ゴブリンの賢者か?少し話がしたい」
「お話ですか?」
結構ご年配かしら?
「ああ、私はオークの戦士、アロウザ・グロウ・ジャイアントだ」
声も低いし、髪もお髭も真っ白!
「あ、私はア・キュウガ・テニィ、ゴブリン亜種です。こっちはゴーレムのファーファです」
長い、雨の夜が始まる。
次回サブタイトルは 【第20話】雨宿りとオークの戦士 です。




