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【プロローグ 贖罪の始まり】
柔らかな風が吹いていた。
王都が一望できるその丘には列石が並び、その間をまばらに人が行き来している。
その中でひときわ大きな石板の前で少年は足を止める。そこには時間が経って乾いた花が置かれていた。随分と干からびて色が落ちているが、もとは赤い花だったのだろう。それは彼の故郷でよく見られる物だった。
それが誰に向けてのものなのか少年には判らなかったが、それでもその事実に救われた気持ちになり、引き締めていた口元が少しだけ緩む。
しかしそれも一瞬だ。すぐに奥歯に力を入れ、彼は丘を後にする。
その足は西に方角を向いていた。
突然ですが続編スタートです。
皆様から阿鼻叫喚の感想をいただいた「第一章のあとがき」ですが、アレはアレで面白いのでそのままにしておきます。第一章終了時点でバッドエンドの可能性を孕んでいたシルフィーとダボンがどうなるのか?
その辺りも踏まえて、どうぞお楽しみください。




