第31話:やっぱりまだ力不足のレイズと国王陛下との謁見
おはようございます!黒井冥斗です。実は風邪をひいてしまいました…かなり疲労感と眠気に来るタイプなのでしばらくの間投稿をお休みさせていただきます…本当にすみません!治り次第また投稿を再開致しますので今しばらくお時間を頂けたらと思います…ご迷惑おかけしてすみません…
第31話:やっぱりまだ力不足のレイズと国王陛下との謁見
「おはよう〜レイズ君〜早起きだね〜」
ラインハルトさんが椅子に座りながら語りかけてくれる。
「その……まぁ、早起きは利益も多いですから」
「同感だね〜僕も早起きする人は信頼できるよ。そうだ、ここの宿の地下に剣道場があったから僕とやり合う?」
「目覚め一番にはちょうどいいですね。やりましょう」
仲間を守るためにも、魔王を倒すためにも強くならなくちゃ。そう思い、置き手紙だけ書いて、2人で剣道場へ向かい、竹刀のような競技用の刀を持ち、防具は無し。正直な話痛そうだ……
「あの時と同じ、魔力使用無しで初撃決着で行きましょう」
「りょーかい。いつでもいいよ」
僕は深呼吸し、心を落ち着かせて、ふらつかせながらラインハルトさんに近づく。
「へぇ〜そういう戦法ねぇ」
ラインハルトさんはそう言うと目の前から消える。
「え?」
びっくりして驚きが止まると同時に後ろから来ると直感で分かり、前転しながら後方へ構え、ラインハルトさんの鬼のような連撃に何とか耐えうる。
「はぁはぁ……ラインハルトさん、僕の戦法読んでましたね?」
「当然だよ〜何百年も剣の稽古をしてるからね〜……次は逃さない」
いきなり声色が変わったと思った時には目の前30cmにラインハルトさんの投げた竹刀が近づいており、武器ガードは不可能、かわすしか……!!
「はぁっ……!!」
かわすと同時に目の前にラインハルトさんが投げた竹刀を取ると同時に後方には回避できない僕を追い詰める。
「ヤバっ!」
右へ転がろう……とした時には既にラインハルトさんは読んでいた。竹刀が首に当てられていた。
「はい、僕の勝ち。強くなったね〜ビックリしちゃった〜これでワーストランキングからは逃れられるかなぁ」
「ラインハルトさん、なぜ僕が右へ動くと分かったのですか?」
「簡単だよ〜目線だね。人間って注意が向く方向に視線が行くでしょ?あの時君は僕が万が一最初から右から攻めるか確認するために視線を右から右上に向けた。そして行けると思った瞬間に僕が右から攻めた。それだけだよ〜」
ラインハルトさんには当分勝てない……そう、実感した。
部屋に戻ると2人も起きており、既に着替えていた。
「どうだ勇者様、勝てたか?」
「僕の戦法は全部読まれたよ……」
下を向く僕にライラが頭を撫でてくれながら慰めてくれる。
「まぁアスタル魔爵は強いからな。だが挑戦するだけでも頑張ったと思うぞ」
「ありがとうライラ」
「ライラ様、レイズ様は本当に強くなりました。特に反射神経は頑張ったと思います」
「さてと飯にしようぜ。ここのホテルは様々なパンが食えるらしいからな」
夜とは違う、洋風庭園を見れるレストランのような食事場には様々なハーブティーと数え切れないほどの種類のパンがいくつも並べられていた。
ラインハルトさん以外は目が覚めて、集中力が高まるローズマリーのハーブティーとクロワッサンやチョココロネなどをプレートに載せて、ラインハルトさんは相変わらずブラッドチョコレートとブラッドティーをテーブルに載せる。
静かな世間話と王様に会う予定について相談しているとホテルマンが近付いてくる。
「レイズ勇者様ご一行でしょうか?」
「はい、そうですが?」
「国王陛下より、本日午前11:00に謁見されたいと連絡が来ております。どうなさいますか?」
「大歓迎です。お会い出来るのを楽しみにしています。とお伝え下さい。御足労お詫び申し上げます」
ホテルマンは慌てながら礼をして、これが私どもの仕事ですからと言い、去る。
「僕達のパーティってもしかして有名なのかな」
「少なくとも無名ではないだろう」
「この前私が本家にライラ様の冥刀の配達を依頼した際に父上も存じておりました。吸血鬼の界隈ではアルドスの勇者として名が広がっているようです」
僕は心の中で否定した。真のアルドスの勇者は死んでいった討伐隊メンバー達だ。彼らの決死の覚悟と決死の戦闘がなければ僕もライラもこの場にはいなかった。
「さてと、じゃあ準備しますか。あ、ラオスに聞きたいんだけど王様と謁見する際の正しい服装って何かある?」
「ん〜そうだな。民間人なら礼服だし、軍人なら制服が多いが勇者や傭兵はその者が持つ最高級の装備品っていうのがマナーだな。まぁ気にする王様はそうそういないが」
「ありがとう、良いアドバイスになったよ」
駆け足で部屋に戻り、4人とも各々の最高級装備と武器を身につけ城へと向かう。
準備にはそれほど時間はかからず、実戦はまだ2回しか経験してないが最初と比べるとだいぶ早く鎧を身に付けれるようになった。
ロビーでホテルマンの方に挨拶し、ホテルから出ると馬車が待機しており、明らかな精鋭の騎士みたいな風貌の人間も数名おり、僕達を見かけると素早く駆けつけ、片膝を地面に着けて「お待ちしておりました。レイズ勇者様、どうぞお乗り下さい」と僕よりも綺麗な紳士声で馬車内に案内してくれる。
「馬車で良かったです。皆様、私は吸血鬼なのであまり日光は好きではないですから助かります」
「ラインハルトさんはこれから可能なら馬車タクシーとか使った方がいい?」
「いえ、レイズ様。お気になさらず、ちょっと不快な程度ですから」
「俺は歩いた方が筋力を鍛えられるから歩きたいな」
「私はどちらでも構わんぞ」
4人で楽しく雑談をしていると歩くと1時間近くかかるサーンライトの城に着く。窓を眺めると白を基調としており、青い屋根に長方形の建物とそれを繋ぐように縦型の塔がそびえ立っており、城の中央に巨大な中庭でもあるのだろうかと想像を膨らませる。
童話の中で出そうな城へ馬車がガタンと揺れながら城門をくぐり、時計回りに中央の像と噴水の構造物を周り、第2の内門に着く。
「レイズご一行!お着きになりました!すぐに扉をお開けします」
馬車の扉が開かれると豪華な装飾が施された白樺のような綺麗な木材の内門へと足を進める。




