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アフターワーズ  作者: kéi-àpple
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2005年6月

けいはネットで知り合った"たかゆき"と名のる中年男性とメールのやり取りをするうちに仲良くなった。アルバイトと称して呼び出されたけいは彼の所有するマンションに独りで住む事になった。そこは彼の別宅になっていて用意された女性の服を着たり化粧をする事が条件であった。つまりは男性が女装をして愛人として生活していた。


けいはあだ名である本名は水野啓志。その年24歳の独身男性だ。名前は"ひろし"と読むがたまに"けいし"と呼ばれる事もあった。それでネットやチャットに使うハンドルネームでは"けい"と名乗っていた。


けいは女装の趣味とアルバイトの二つを満たす事ができてとても良かったと思った。それに彼の事が少し好きになっていた。しかしそのアルバイトは予定の3ヶ月が来る前に途中で中止となった。その後、彼と下田温泉に一泊旅行に出かけたが、それ以来一度も彼と会う事は無かった。彼からまた誘いのメールが来るのを待ってはいたが一度も届かなかった。


けいは温泉旅行から帰った後、バックに入れられていた銀行の封筒を開けてみた。一つの札束が入っており丁度100万円だった。3ヶ月90日で100万と考えれば一日1万円は、そこそこ割りの良いバイトだった。けいの今働いている派遣の仕事でも月給は30万なのでそれと比べても同等程度で割の良いアルバイトだった。


けいはまず彼との約束通りその金を元に海外留学をする事にした。と言っても長期に渡る当ての無い自分探しの旅では無く、社会人向けの短期な語学留学という決められたホームステイ先で3ヶ月間を過す大手代理店がやっている留学パックを利用した。その旅費と生活費で約50万位を使った。留学先はオーストラリアにした。それは気候が丁度日本と逆で気候の良い春から夏だったからだ。

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