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偽装準備開始

「これが今回の作戦の概要です。視覚共有役のウルザの勇者はレイアさんと不死族の皆さんが、改宗しなくてはならない理由作りは、直近で攻撃したルフェル陣営を使おうかと」

[……それで改宗を女神ウルザに伝える役を私の下に寝返った神たちにお願いしたい訳ね]

「はい」


 大河は、シーラにお願いをしてライカロープたちと通話を繋げてもらい、改宗偽装についての概要を説明した。

 大河からの説明を聞き終えたライカロープは、感心するような声色で大河を褒めてくれる。


[なるほどな。それにしても本当に面白い事を考えるなタイガ。これまでの作戦で徹底的にいない裏切り者を警戒させておいて、今回の作戦で満を持して裏切り者を投入するのだな]

「はい。今回の作戦が上手く行けば、ウルザは俺の改宗を知らせた此方からの刺客を信頼することになると思いますので」

[……そこまで考えて。確かにそうなれば偽装がバレるまでは貴重な内通者になってくれそうだな]


 かつて内通者の存在に苦しめられた獣国『ベスティア』を支配領域とするライカロープだからこそ、内通者の有用性は熟知している。

 今は大河に振り回せれっぱなしで見る影も無いが、冷静さを取り戻したウルザの悪辣さは多くの神々が恐れるほどである。だからこそ、その情報がある程度先に手に入れられるアドバンテージは大きいだろう。


[作戦が上手く行く前提ではあるが、これならばタイガによる圧力が減っても問題無いんじゃないか?]

[フィーもそう思うよ!]

「そうですか……一番良いのは調子を取り戻したウルザがルフェル陣営を相手取ってくれることなんですけどね」


 大河としては、シーラ陣営の勢力が二大勢力と戦える程度に育つまで、ルフェル陣営を抑える盾としての役割を全うしてもらうため、今回の作戦で内部崩壊寸前のウルザ陣営には立ち直ってもらいたいのである。

 ただ、この作戦が成功した場合、調子に乗ったウルザが、これまでの作戦でウルザのポイントを不正使用する事に協力した事を恨み、獣国『ベスティア』や『イグドラシル』などのライカロープたちの支配領域を攻撃してくる可能性もある。そこがこの作戦を行う上でのデメリットと言える部分ではあった。

 しかしライカロープたちは気にしなくても良いと言ってくれる。


[逆にこれまでタイガのお陰もあって随分準備をさせてもらったからな。ちょっと調子を取り戻したとはいえ、つい先日までボロボロな状態であったウルザ陣営などに負ける『ベスティア』ではない][フィーもフィーも! 頑張るよ!]

[勿論、私も、そしてレイアたちも全力でサポートしますので]

「ありがとうございます」


 こうして改宗偽装を行う事が正式に決定する、となるとやるべき事は準備である。


[……それならウルザに伝える役の神を寝返った3柱から選定しないとな。まあ基本的にはアイツだろうが]

「お願いします」

[タイガさん!]

[フィーたちも何か手伝うことないの?]

「ありがとうございます。でしたら、改宗したとウルザを騙す仕掛けの検証を手伝っていただけないでしょうか」

[はい!]

[分かったよ!]


 ウルザに偽装がバレた時点で作戦は瓦解するため、ウルザに大河の改宗を伝える従属神の同じくらい、視覚共有越しではあるが、ウルザを騙す仕掛けは重要である。

 一番ダメなパターンとして、ウルザに伝える段階まで作戦が成功したのに、最後の詰めで気が付かれるパターンである。そうならないために視覚共有の検証などは必須である。


[あ、それなら神からの干渉を感じ取れる私のオリーバも呼ぶよ。というか作戦の時もいた方が良いかも]

「それは非常に助かります。『偽りのウルザ陣営作戦』から連続ですみません」

[オリーバは凄い子だから大丈夫だよ!]


 そしてエルフィードの提案で、神からの干渉ですら感じ取ってしまうハイエルフの勇者オリーバという、検証だけでなく本番の安定性もずっと高まる助っ人の参戦に、大河は感謝するのであった。

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