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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに


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乗合馬車


 街に着くと大賑わいだ。


「グラン! よくやったな」


「当たり前だ! まぁ、シンドゥや『解体屋』もいたしな!」


「Aランク冒険者の誕生だ! この街で初めてだな!」


「やったぜ!」


 (偽りの仮面はいつか剥がれるぞ?)


「シンドゥはBランク、『解体屋』はDランクに昇格だな」


「は? 『解体屋』はD?」

 グランが驚くがDは順当だな。


「そうだが、何か問題あるのか?」


 (まぁ、まだEランクに上がったばかりだったからな)


「せめてCランクだろ? 魔法で助けられた」


「うむ、だがこれは規則だからな」

 ギルド長が言うので、

「いいぞ、それで」

 と言うとグランは『悪いな』と言いギルド長にカードを渡すので、俺とシンドゥも渡しておく。


 ジャイアントハニーベアは『解体』が良くて、金貨50枚で売れた。


 500万の価値はあるだろうな。


「よっしゃ! 飲むぞ! シンドゥ、『解体屋』」

「はぁ。付き合うか」

「だな」

 と俺とシンドゥ、グランで席を確保して、その他の男達も座る。


「今日は奢りだ! 飲んで騒いでくれ!」

「「「おおー」」」

 グランは一杯飲むと荷運びの男達に銀貨2枚を渡して行く。


 俺とシンドゥはビールに変えて飲んで待っていると、

「悪かったな! でもこれではれてAランク冒険者だ!」


「良かったな」


「まぁ、黙っといてやるよ」

 と言うとビールを欲しがるのでやる。


「クハッ! よし、報酬だが金貨15枚づつでいいか?」


「まぁ構わない、あとメダルな」


「おう、ありがとな!」

 と金貨15枚とメダルをもらう。


 荷運びの男達に銀貨を支払って、金貨を俺とシンドゥに15枚やれば、まぁ、残りはそこまで多くない。


 シンドゥも貰い、懐に入れると

「グラン、身の丈に合わないランクは身を滅ぼすぞ?」


「わーってる、これからまたレベル上げをしていくさ」

 と言う。

 レベル上げをするなら大丈夫だろ。


 そこからはどんちゃん騒ぎだ。


 みんな酔い潰れて寝ているので帰ろうとすると、シンドゥは起きてたようで、

「俺も帰るか」

「ハハッ、まぁグラン達はこのままでいいだろ」

「だな」

 と2人でまだ暗いなか帰る。


 翌日、ようやく買い物ができると裏通りに行き、メダルを見せて禁書を買う。


 教会にしか出回らない『回復の書』だ。

 流石に高く金貨10枚。


 (高いけどここでしか手に入らないからな)

 

 宿に戻り『回復の書』を読む。


 中身はハッキリわからないがなんとか読み終わると、回復魔法が手に入った。


 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 堂本 健人(ドウモトケント) 20歳

 レベル35

 スキル 生活魔法 時空間魔法 剣術中級

 四大魔法 解体 薬学 錬金術 索敵 回復魔法

 ユニーク 読書 収納 ショップ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 (これでとりあえずの魔法は手に入れたか)


 裏通りには奴隷なんかも売っていたが、高くて手が出せない。

 どんなやつが買っていくんだ?


 まぁ、俺には関係ないと、裏通りの露店を見て回る。


 ソニックリングと言う腕輪が売っていたので買う、金貨1枚だ。


 ダンジョン産らしいので、やはりここはダンジョンに行きたくなるな。



 場所はシンドゥに聞いていたので乗合馬車で行ける範囲だし、とりあえず明日乗合馬車に乗ろう。

 

 翌日は乗合馬車に乗り込み、ダンジョンのあるノセックの街まで行く。


 (ケツはこれでなんとかなるけど暇だなぁ。本でも買ってくれば良かったか)

 とゆっくりと進む乗合馬車。


“ヒヒーン”

「やばい! ハグレだ! 誰か冒険者はいないか?」


 馬車が止まっちゃ困ると外に出て馬車の前にいく。


 (なんだ、ラージウルフの群れか)


『ファイアーウォール!」

 振り返ると魔法使いの女の子が魔法を使い。モンスターがこっちに来れなくしていた。


「よし、俺がやる!」


 剣を抜き斬り捨てる。


 最後の一匹を倒して振り返ると女の子はもういなかった。


 (ま、馬車に乗ってるだろ)


 御者にお礼を言われ、馬車に乗り込むと女の子は俺の座布団を使っていた。


「おいおい、いくらなんでも人の物だぞ?」


「ん、助けてあげたでしょ?」


「いや……まぁ、いいか」

 と新しい座布団を出して横に座る。


「『収納』持ち?」


「珍しいか? けつが痛くないだろ?」


「うん! これはいいものをもらった」


「は? 金は取るぞ?」


「なぬ、仕方ない『カトリーヌ』のためだ」

 と銀貨一枚を銅貨で払う。


 (数えるのも持つのも重いから銅貨で払いやがって! まぁ、俺には収納があるからいいけどな)


 女の子は小柄で魔法職全開の格好で黒のローブに金の留め具。杖も派手で白い杖に金色で装飾されている。

 髪は金髪ロングで青い瞳をしている可愛らしい女の子だ。


「俺はケントだ。君は?」


「パトリシア、リシアでいい」


「へえ、リシアは金持ちの子か?」


「まぁ、親が金は持ってるけど、妾の娘だから気にしなくていい」


 (妾の娘、愛人の子供ってことか)


「そっか、ダンジョンに行くのか?」


「この馬車に乗ってるならそう言うこと」


 周りを見てみると外に出てこなかったが、みんな武装しているな。


 いきなり大男が俺の目の前にやって来ると、


「おい! お前の座ってるやつをよこせ!」

「ん?買うってことか?なら銀貨1枚だ」


「は! 俺はよこせと言ったんだ。痛い目見たくなきゃサッサとしろ!」


 (はぁ、なんでこんなやつがいるんだ?)


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