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勇者はおっさん?俺は?《おっさんを助けたら巻き込まれて召喚されたので好きにさせてもらいます》  作者: 盾乃あに


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10/13

大男


 最後に古本屋に入る。


「いらっしゃい」


「少し見せてもらうよ」


「良いのがあったらかってくれよ?」


 爺さんが店主の古本屋で、

 『ビリビリ雷魔法』

 『氷魔法は超簡単』

 (この2冊を買いだな。他にはないか?)


 『性なる本』と言うのも気になったので買う事にする。


 いやらしく笑う店主に金貨3枚を渡してすぐに店を出る。


 (ったく、エロジジイが!)

 と言う俺もエロいのだがな。


 (それは認めよう!)


 宿に戻り、部屋に入ってまずはコーヒーを飲みながら、

 『付与魔法の使い方』

 『認識魔法とは』

 の二つを読む事にする。


 もう昼だからサンドウィッチを出して食いながら読んでいく。


 アリア達は下で昼飯を食ってるだろうな。


 

 とりあえず読み終わったので久しぶりにステータスを見てみる。

「ステータス」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 堂本 健人(ドウモトケント) 20歳

 レベル42

 スキル 生活魔法 剣術中級 時空間魔法 重力魔法 四大魔法 解体 薬学 錬金術 索敵 回復魔法 付与魔法 認識魔法

 ユニーク 読書 収納 ショップ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おぉ、レベルも上がってるな! それにこれでマジックバッグが作れるか?」


 ショップでヒップバッグを買って付与魔法で時空間、重力、認識魔法を付与していく。


 (お! やればできるじゃん)


 とりあえず3つ作っておく、アリア達の分だ。


 俺には収納があるからな。

 ミリオン達にはまた今度でいいだろう。


 夜になって下に降りていく。


「ん? 血の匂い?」

 走って降りると、

「やっと来たか!待ってたぜ!」


「お前はあの時の?」

 馬車から放り出した大男だ。しかも仲間らしき奴らもいる。


「とりあえずその手を離せよ?」

 ヘンドリックが血だらけで掴まれたままだ。


「は! こいつは止まらなかったからな! このまま死んでもらう!」


「『アクセル』」


 時空間魔法で時を遅くしてヘンドリックを助けて離れる。


「『ヒール』」

「ゥヴ……」

「よし!」

 あとはポーションをかける。


 (よし、ヘンドリックは大丈夫だな)


「な、なにしやがった! まぁ良い、こいつらもいるしな!」


 ミリオンにアリア達も?


「そいつらは関係ないだろ?」

「いぃや、ヘンドリックと話してたからな!」

 と足蹴にすると、生きてることがわかる。


「お前……俺を怒らせたな?」


「なんだ? 怒ったからってグハッ!」


 アクセルでアッパーを何発かお見舞いしたら天井に突き刺さる。


「な!」

「お前らもだ!」


 アクセルを使い、仲間の4人をぶっ飛ばす。

「グアッ!」


 (悪いが仲間のためならやってやんぞ!)


“ドズンッ”

 と大男が落ちてくる。


「アガッ……く、クソっ! 俺はブババボバッ!」


 アクセルで何発も殴ってやった!


「『ヒール!』」


 (これでミリオン達は大丈夫だろ)


 外に出てしまった大男達を追い詰める。


「わ、分がっだ! 悪かっだ、オデが悪がっだ」

 歯が抜けてボロボロになってようやく分かったようだな。


「だが、許さない。俺がいない間に好き勝手やりやがって」


「ず、ずまん! おでもアパビボビバッ!!」


「や。やめてくれ! これじゃ死んじまう!」


「あ? 死ねば良いだろ?」

「ひ、ヒィィ!」

「やめろ! お前殺したことないんだろ?」

 とミリオンが出てくる。


「んぁ? 生きてたか? 何でこんなのに負けてんだよ!」

「そいつはAランクだ。負けるのも無理ないだろ?」

 夜の街に響くミリオンの声と大男の呻き声。


「はぁ。ならもう一発くらい」


「もう良いって言ってんだ! やめとけ」


「……ったく、お前ら俺の前に現れたら殺す」


「は、はひぃ! わかりました!」

 と言って大男を担いで逃げていく。


「ったく、人が初めてキレたのにな」


「ったく、普段温厚な奴ほどキレると怖いんだな?」


「「クッ! ハハハハハッ!」」

 ミリオンが止めてくれたからまだ笑っていられるんだな。


「で? この修理代は?」

「お前だろうな?」


「チッ! 仕方ねぇな!」

 と女将に払うと言ったら嬉しそうにしやがる。


 タダでリフォーム出来るんだしな。


 (まぁ、金貨はまだあるからいいけどさ)


 それからはヘンドリックも起きてみんなで笑いながら飯を食う。


 ヘンドリックなんて服はボロボロなのに変なテンションで大吟醸を呑んでいる。


 リシアやコーラリスなんかは一発でのされたようで、何もなかったように笑っている。


 (怖かっただろうに、今回は俺が悪いな)


 大男の接近を感知出来なかったからこんな事になったんだからな。



 アリア達は歯向かったらしくひどい怪我だったが、治してやったら泣きついてきた。


 そうだよな、泣くほど怖かっただろうな。


「あー、また落ち込んでる! もう終わったことだし!」


「そうですよ、これ以上あいつらは何も出来ないんですから!」


「あぁ、みんな悪かったな」

「「「「全然!」」」」


 (クソ、コイツら大好きだ!)



 と思ってだ時期もあったな。



「俺はこれだ!」

「ちょっと私が先よ!」

「待って待って私のマディーリアちゃんが」

「私が一番あの時大変な思いでしたから!」


 マジックバッグが作れるって言ったらこれだよ。



 (あの時の気持ちを返せ!)


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