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たからしまのちズ  作者: まろやかポン酢風味
フジショーんち
48/87

例文

たからしまのちズ

ななつのこたち ひとつのこ

しまのなかに ひとつのこ

いちねんにつき ひとつのこ

ふちまでいって およぎましょ

しままでおよいであがりましょ

あがればしまのこのたから

たからしまのちフミ

たからほのちズ

ナこからしまのちズ

ナこからほのちフミ

たからしきのちフミ


シマオがフジショーから落書き帳と鉛筆を借りてフジショーの勉強机で例文を書き出した。「最後のやつ、何?」という玲也(レイヤ)の疑問に「キミの字は”き”なのか”ま”なのか()らないからね」とシマオが皮肉を込めて返すと照れて頭を()く玲也。シマオの見立てでは、この文書を書いた人物はレイヤ並みの悪筆(あくひつ)のようだ。


突然、シマオが思い出したように言う、「カタカナの”チ”って、漢数字の”千”と似ているから書き間違えているかも」と言いながら落書き帳に”たからしまの千ズ”と書き足した。「”せんず”ってなんだよ?」と問うフジショー。すると「「うーん」」と、なぜか玲也までシマオと一緒に(うな)る。「いや、”せん”じゃなくて”ち”でいいんだ。”千”って漢字は”ち”とも読む」とシマオが言うと、「そういえば”千葉県”の”千”って漢字は”ち”って呼んでるね」と玲也も(うなず)く。


「となると、千のフミなのか、チのフミなのか、あるいは、千の図なのか、素直に”地図”なのか・・・」とシマオが(つぶや)く、「”ズ”って読む漢字って他にもなかったっけ、そうすると意味が全然変わってくるような気がする」と玲也がさらに発展させようとする。「豆も”ず”と呼ぶ場合があるな」とシマオが言えば「頭が高い!って、頭って意味だよな、確か、宿題でも”頭”の読みを書き出すやつがあったけどさ、その中に”ズ”も入ってたよな」とフジショーが付け加える。


「千の頭か・・・怖っ!」と玲也が言うと「頭って、そういう意味じゃないと思うよ、人を集めることを”頭数(あたまかず)(そろ)える”とも言うじゃん?」とシマオが補足(ほそく)する。「と言うことは、多嘉良(たから)島の千人ってこと?」とフジショーが問うと、「千人は入れない・・・?」と言いかけて玲也は口を(つぐ)んで何かを思い出すかのような表情を浮かべる。「じゃあ、千個の豆か?」とフジショーが言うとシマオが「千粒ね」とフジショーの数え方を訂正した後、玲也の方に向いてから「人形を頭数として数えるなら?って思ってない?」と問うと、彼は考え込みながら「うん」と応えた。

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