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たからしまのちズ  作者: まろやかポン酢風味
フジショーんち
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49/88

文脈の解明

たからしまのちズ

ななつのこたち ひとつのこ

しまのなかに ひとつのこ

いちねんにつき ひとつのこ

ふちまでいって およぎましょ

しままでおよいであがりましょ

あがればしまのこのたから

「”題名(だいめい)”だけ(かんが)えても意味(いみ)()いから、今度(こんど)文章(ぶんしょう)(ほう)(かんが)えようか」とシマオが(はなし)(すす)める。「じゃあ、まず”ななつのこたち ひとつのこ”だね」と玲也(れいや)()うと「(なな)つの()って、なんか(うた)()いたことがあるな」とフジショーが感想(かんそう)()う。「問題(もんだい)は、”ななつのこ”っていうのが7(にん)()なのか、7(さい)()なのか、ってところだと(おも)う」とシマオが()うと、「年齢(ねんれい)だとしたら”ひとつのこ”は1(さい)()って意味(いみ)になるよね?」玲也(れいや)()(くわ)える。「七五三(しちごさん)ってわけでもなさそうだし、それじゃわけわかんねーな」と感想(かんそう)()べるフジショー。


「それに”しまのなかに ひとつのこ”との関係(かんけい)(わか)らないね」と玲也(れいや)(かぶ)せる。「”ひとつのこ”が1(ひとり)()って意味(いみ)ならわかりやすいな」と()うフジショーに「それもそうだね」と(こた)えるシマオ。(つづ)けて、「つまり、7(にん)子供(こども)と1(ひとり)子供(こども)がいて。さらに、(しま)(なか)にも1(ひとり)()がいるってことかな?」と()いつつそれを落書(らくが)(ちょう)記述(きじゅつ)していく。「人間(にんげん)なら”ひとり””ふたり”っていうはずだけど、人形(にんぎょう)なら”ひとつ””ふたつ”って(かぞ)えるしね」と玲也(れいや)()うと、(ほか)の2(ふたり)は「それだ!」と(こえ)()げる。


「じゃあさ、”しまのなかに ひとつのこ”って、どういう意味(いみ)だ?」とフジショーが問題提起(もんだいていき)し、さらに「最初(さいしょ)に7()人形(にんぎょう)と1()人形(にんぎょう)、その(つぎ)(しま)(なか)の1()人形(にんぎょう)?」と最後(さいご)疑問形(ぎもんけい)になった。「そこなんだよね、脈絡(みゃくらく)()い」とシマオがぼやく。「みゃくらく?」と(ほか)の2(ふたり)。「”みゃくらく”っていうのは、文章(ぶんしょう)前後(ぜんご)のつじつまが()うかどうかって意味(いみ)だよ」と(おし)えるシマオ先生(せんせい)流石(さすが)である。


「”ななつのこ”は(もと)から()て、”ひとつのこ”が(あと)から()たってことかな?」と玲也(れいや)仮説(かせつ)()てた。「でも、その(つぎ)では”しまのなかに ひとつのこ”だよ?」とシマオが疑問(ぎもん)()べると、「(じつ)全部(ぜんぶ)関係(かんけい)ないんじゃないの?」とフジショーが(いま)までの(はなし)をひっくり(かえ)す。「「あー」」(ほか)の2(ふたり)(きょ)()かれて、むしろ感心(かんしん)する。「(たし)かにそうだね、1(まい)(かみ)()かれているからと()って、()いてあることが全部(ぜんぶ)関係(かんけい)があるとは(かぎ)らないよね」と納得(なっとく)するシマオ。(はなし)振出(ふりだ)しに(もど)った。

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