”島”の神社
2025年12月4日改稿
改めて読んでみると・・・支離滅裂だ・・・
以前よりは少しマシになっているとは思うけれども、「ここが変だよ」というご”感想”をいただけるとありがたいです。
次第に見えてくる島は全体的に草の茂みや低木の藪に覆われており、さらに、山の中腹付近から頂上に向けて少し背の高い木立が多くなっている。小山の中に入る階段の最下段の両脇には朱の塗装が少し剥げ落ちた古ぼけた鳥居あった。その鳥居越しに小山の頂上方向を見上げると、頂上に隠れているのか社殿の屋根の一部が見える。さらに、頂上にはもう一つの鳥居が木立に見え隠れしながら建っている。
ところで、この炎天下では景色のほとんどのものがホワイトアウトして見えるのに、この島の草木の茂みだけが異様なほどの暗い影を纏っている。これだけ木が生えていれば、夏でもあるのでセミの鳴き声や、せめて、鳥の鳴き声くらいは聞こえてきそうなものなのに、この小山の麓ではそういう物音は一切聞こえてこないのだ。遠くから聞こえてくるアブラゼミやミンミンゼミやニイニイゼミの鳴き声がこの小島の静寂を際立たせている。
異様に静まり返った”多嘉良島”の前に辿り着いた3人は、自然と小山の入り口を示す鳥居の鳥居額に取り付けられた神額を見上げた。それは古ぼけて黒ずんでいるために判読が難しい状態になっているが、実際には【神乃㠀】と書かれていた。フジショーが「かみの・・・何?」と読めない漢字に戸惑っているので、「お前よく読めたなぁ、ほとんど真っ黒じゃん?」と言いながら玲也もつられてよく見てみると”神??”と書いてあるように見えた。
シマオも最後の漢字の読み方や意味は判らなかったものの「江戸時代は横書きでも右から左に書いていたらしいから、これは”なんとかのかみ”って意味になるはずだよ」と深い見識を示した。フジショーも玲也も感心して「ほぇ~~~」と言うことしかできなかった。この当時の小学2年生に”島”の旧字体である”㠀”のような学校で教わることのない漢字は珍しいのでこの3人が知るはずもなかったうえに、地元の高齢者は「しまのかみ」と読むことを知っているにもかかわらず、あまりそれを口にしたがらない。
島の頂上へと続く階段は、一応、何かの石材で作られているようだったが、長年保守工事が行われていないらしく所々崩れていた。だが、気を付けて登れば何とか上っていけそうだ。それにしても、この鳥居から続く参道の階段の周りには笹薮と木々がうっそうと茂っていて本当に異常に暗い。そのうえ、鳥の鳴き声もしないどころか、この炎天下の蒸し暑さの中でこの場所だけが禍々し冷気を放っているように感じるほどに薄暗く涼しいのだった。




