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プロローグ
B型施設の作業で書いていた作品をこちらに転載しても良いということになったので掲載することになりました。
よろしくおねがいします。
夏休みも半ばを過ぎたころ、帰省しない家庭の子供ぐらいしかいない、少し寂しい比較的に新しい公団住宅の中央公園に、幼稚園の頃からの付き合いの3人の少年が集まっていた。
退屈が大嫌いなお年頃の7~8歳の少年たちは、小学校2回目の夏休みの最中だった。
フジショー(藤野勝介)が「面白そうなものを見つけた」と言うので、見せてもらうことになったのだ。「で?面白いものってなんだよ?」とシマオ(島野正雄)が問い質すと、にやにやと得意げな笑みを浮かべながらフジショーは半ズボンの右ポケットからくしゃくしゃに丸まった小汚い紙きれを取り出して見せた。
遭難x3はそのうち・・・