表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/30

口づけで灯す炎



 彼は今でも震え続ける。

 両親を殺した血で、全身を赤く濡らして。

 世間は皆、彼に同情している。死の極限まで両親からの虐待を受け続けた、正当防衛だと誰もが認めている。

 だけどそれっきり、彼は動きを止めた。記憶を失った心は氷の様に冷え、罪の吹雪に凍えている。

 お願い。もうそれ以上自分を責めないで。

 そうしてキスした私を彼は、そっと抱き締めてきた。


「心が熱い。優しさはこんなにも温かい物だと、僕は初めて知ったよ――」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ