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改めて再確認するバクリュウキョウという名の武神


(僕は元々無料の交換アイテムはガチャでマシンのパーツを手にいれる為に大量に持っていた。この世界では無償の限定制限が解除されていて、有償と同じに扱えることが先程のスキルで分かった。でも、そんな出来過ぎた偶然あるのだろうか?)


 都合の良すぎる幸運に躊躇するハルト。

 無課金ゲーマーのプライドが邪魔したが、命がかかった緊急事態と自身を律し、ヴァージニアを護るためにスキルを使う事を決めたのだった。


 何故か強大な敵に立ち向かう為、武器屋を強奪してバズーカやミサイルランチャーな装備を揃えているシーンを思い浮かび、古典的なアメリカアクション映画のワンシーンを追体験しているような気分になった。


 フィールドマップ表示 オフ レベル0


 敵ステータス表示 オフ レベル0


 取り敢えず、敵ステータス表示のスキルと、全体MAPのスキルをレベル1にする。

 小マップは簡素ながら中々の出来。

 画面にはバクリュウキョウの体力ゲージが表示。

 これで敵の機敏な動きを掌握出来ようになった。

 だが、相手の体力が全然減ってない事実に武力100の呂布かよと、どれだけ強大な敵なんだと再認識する。


(この規則正しい動きは、弾幕を避けながら攻撃を仕掛けているのか?)


 ハルトはマップを見て確信する。

 とどめをやらないのではなく、出来ないのが今の現状だということを。


(ということは、このリザードマンは真空波の間を掻い潜っているってことか。攻略の鍵はそこなんだが、同じ事を僕にやれって言っても無理だ。多分、これはあいつの感性か種族の器官によるもの。真空波の全体の動きを掌握出来ない限り……)


 と、言いかけたその時、


『あああああ!』

「なんなんだっちゃ!?」


 ハルトは問いかけも無視して、無心にディスプレーをスクロールする。


 マップ表示

 レベル1・小マップ 

 レベル2・マーカー複数表示 

 レベル3・弾幕表示


「レベル3、これがあれば対抗出来るかもしれない」


 ハルトは焦りから隣を選択するも、軌道修正して躊躇無くボタンを押す。


 無機質な黒のマップには、青で表示された真空波が縦横無尽にところせましと往来していた。数は五十超。

 ハルトの予測通りにバクリュウキョウは隙間を潜り抜ける。

 だが、幾らマジックのタネが数式の様に解けたとしても、脱出マジックの如く容易ではない。

 攻略の糸口には程遠かった。

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