HAZIMARU V
妹と見事なイチャイチャを繰り広げ、早1ヶ月。
僕の学年となるとごぞって進路を決める時期である。
一応、引きこもりでありながらも学校からはノルマが与えられてくるので、それはやっている。
やっておけば、成績だけはつけてやる、と。
成績は少し気にしている。自分を表すステータスとなるから、0だと少し寂しい気がしてね。
まあ、僕はどうせ何もしないまま更に1年を探すだろう。こうやって引きこもったまま。
いくら数人の同級生と仲良くなったとはいえ、僕と釣り合わないのは変わらない。付き合いなんてもってのほかだ。
もう少し、僕が明るい人間なら、少し違う未来があったのかな……
いや、少しじゃない。
ガラリと、だ。
こうやって引きこもっていることによって僕はほとんどの仕事の道を断ち切ってしまっていることになる。
ヒモになるしか、生きていく方法はない。
わけでもないが、それに近いようにはなる。
ヒモになって生きたい……
いや、まて!!!僕クズ人間になっとる!!いやもとからか!!!
ジャガイモ、少しは公正させてくれよ………
1ヶ月という月日は早い。11月、もう半ばである。
外もかなり寒くなり、その寒さも部屋に浸透してくる。
布団なしじゃ生きていけないぜ……
トゥルリン♪
チィッターの通知音だ。
僕は通知からチィッターを開く。
新着メッセージとは、なんだったのか………
イナ:あの………
相手はあのイナこと、要愛衣菜だった。どうしたんだろう。
『どうしたんだい?』
『えっと……』
『それじゃあわからないぞ。ちゃんと言ってごらん?僕は怒らないよ』
怒った前科があるじゃないですか…
『いっしょに……』
『いっしょに?』
『おでかけ……したい…』
『なにゆえ?』
『いや、なんでもないの!!ごめんね!!!』
『えっ、いや……いいぞ?』
『ふぇっ?』
『だから……おでかけ…な?』
『やったぁ!!!』
ピンポーン。
我が家のインターホンが鳴る。こんな大事な会話してるってのに。
ピンポーン。
ピンポーン。
毎回この家誰も居ないよねぇ!?親も妹も死んだのか!?
ジャガイモ!!!人の親勝手に殺してないだろうな!!!
出す機会がなかったんです(筆者)
まあ怒っていてもなんにもならんし、対応するか……
「はーい」
玄関のドアを開け、僕は顔を出す。
そこにいたのは……
「なんだ、誰もいないじゃないか……」
「いるよ!!!なんでこの前は見えたのに今回は見えないのよ!!!!!」
このあま〜い声は………
四月朔日葵じゃねえか……
「何しにきた」
「あのね、一緒におでかけしたい!!!」
「みんなしてこんな曇りの日をおでかけ日和と定めてるんですかあ!?エエ!?!?」
そう今日は大絶賛クラウディ。しかもおまけにいつもよりもかなり寒い。
寒いからか、葵もコートを着ている。
「?みんな…?もしかして先客?」
「あぁ、今愛衣菜からもお出かけの話が来ていてな…」
「愛衣菜ちゃん!!!愛衣菜ちゃんとも一緒にいきたい!!!」
「無邪気過ぎないか……?まあ、本人がいいならいいんだけど…」
「じゃあ、早速聞いてみるね!!!」
「ああ、僕はそのうちに着替えておくよ、玄関の中に入っていいよ、寒いだろ?」
「うん!!ありがとう、おにぃちゃん♡」
「お前は僕の妹じゃあねえ」
ペチッと、僕は葵のおでこにデコピンをかます。
「いたぁ〜い……ひどぉい、おにぃちゃん……」
「黙って待ってろ!!!置いてくぞ!!!」
「やだ!!!待つ!!!」
「よろしい」
僕は自分の部屋に戻り、着替え、再び玄関に戻る。
「愛衣菜、なんて言ってた?」
「いいよ〜!って!みんなが一緒だと安心♪」
「随分と上機嫌だな……あと葵が平和的人種で良かったよ僕は……」
その後、僕はそのセリフを前言撤回することとなるのである…
でぇと、したことないんだよなぁ…




