第七十四問
ヒョウガ様、レフェル様、LAN武様 感想ありがとうございます。
「でさー、焦ったぜ。こっちに来たらいきなりお前がなんつーの? 石の槍?みたいなので刺される映像が見えてさ」
ここまでくる経緯をざっと説明する辰也。
「たつ……なん…きた」
「荷物扱いは嫌なんだよ。もう友達を失いたくないんだ」
倒れている時計屋を燐音が覗き込んだ。
「お久しぶりなのです。レヴィロット」
「! リ…ンネ」
「文句や質問は傷が治ってから聞きますの。少し痛いでしょうが我慢してくださいね?」
燐音の手から白い光が漏れた。時計屋の傷が見る見る間に修復されていく。
「うっ」
再生するのは若干痛いらしい時計屋はうめき声を上げた。完全に治ると時計屋が長い息を吐く。
「ふうぅぅ、い、痛かった」
「時計屋! よかった」
「レ、レヴィ、あんたね」
「あー師匠が刺されるよりはボクが刺されたほうがよっぽどマシですから」
そこに全体を揺さぶる地震のような音がした。
「「「??!!」」」
◎
全員が外を見れば城は完全に包囲されていた。
「あ、バレたっぽい」
「師匠が暴れるから………」
「うっさいわね。どうするのよ、この状況」
囲む軍勢はゆうに一万を超えているかもしれない。
「とりえず脱出が最優先かな?」
「だな。下手に攻め込まれるよりはマシだ」
「ああ、まさかこんな事になるとはな」
銀とサタンは冷静に状況を観察した。龍星も同意する。
「でもよ。それじゃあここに来た意味が……」
拓麻は反論をもらすが……
「だめだよ。ここでみんなダメになったら向こうで待ってるみんなが悲しむよ!」
瑠生瀬が正論を言って遠ざける。少し考え込んでいた時計屋が意見を言う。
「うーん、とりあえずなんだけど。ボク一人で魔王仕留めに行ってもいい?」
「ちょっと待って、何の心境の変化なんですの?!」
「師匠に手を出す時点で何やってんだよあのバカって感じだし、魔界のことを考えていないのならばいっそのことこの場で引きずり落としたほうがいいのかなぁって?」
その場にいた全員が思った。こいつは本気でやる、と
「とりあえず、魔王殿をおとなしくさせることには賛成だ。いい加減にしていただきたい、殺すのが運命屋殿にしろレヴィロットにしろこの世界のことを考えておられないようだ」
「それはそうですわね。ではこういうのはいかがでしょう? 脱出と同時に敵兵を倒す囮組と本隊を叩く奇襲組に分けるのですわ」
「それはいいね。大人数叩ける明也君や銀君なんかが囮組かな?」
「もう少しつめて考えたほうがよさそうだ」
しばらく後、魔王城は崩れ去った。




