第六十一話
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
リクエスト編、本編は閉幕にてございぃ
明也は一旦、百鬼荘に帰って来た。
後ろには鍵斗と時計屋が居る。
「そう言うわけで、鍵斗君、時計屋さん お願いします!」
「ま、まさか君が『龍憑き』だったとは」
ちなみに明也は第二回の方、第一回は弥生だ。
「俺でよければ力になるで」
「門開くのたのんでもいいですか?」
「おい、明也 俺はどうなるんだよ」
先ほど説明した作戦内容では拓麻が門を開く役である。
「お前みたいな極端悪魔祓い師に頼む方がヤバい」
ちなみに悪魔祓い師と聞いて時計屋が顔をひきつらせていたのは誰も気がつかなかった。
「誰がへっぽこだと?」
「見当違いなところにしか門を開けない奴はへっぽこじゃねーか」
言い争いを始める二人、内容は主に故郷の事のため琉生瀬や萌生しかわからずちんぷんかんぷんである。
「もしかして仲悪いのかな?」
「ううん、今回は物凄く珍しいパターンだよ」
「そうだね。わたし、あんまり見たことないよ。逆はいっぱいあるけど」
「基本は拓麻が暴走して、明也が止める。こういう口喧嘩は明也が凄くイライラしているときにしか起こらないから」
「と、止めないとだめじゃないかな?」
「何時も明也が妥協して終わるから」
言い争っていた二人だが明也がため息をつく。
「しょうがねーだろぉ? 火力は必要なんだし、お前は後衛担当の超火力じゃねーかぁ」
「・・・・わかったよ」
「そんなわけでおれと拓麻、龍星さんのさ「ちょっと待って、ボクと悠悟も行くよ」・・・え?」
いきなり遮られて驚く明也。
「上司を止めるのも部下の役目ってやつだよ」
「あ、そっか 時計屋さんにとってみればあのおっさん上司ですよね」
「そう、殴ってでも止めてやるよ?」
「うーん、時計屋さんって弥生姉ちゃんと気が合いそう」
ちなみに第一回時、父親に攻撃するのをためらっていた奈都に「親を止めるのも子供の役目でしょ? あんな頭の固いバカ全力で殴らなくちゃ」と言って喝をいれた弥生である。基本的に全力攻撃は辞さない覚悟で戦いに臨むためある意味最初から最後までクライマックスな人だ。
「んじゃ、ひら・・・・けんわこれ」
鍵斗が扉を開こうとしたが開かない。
「「「「え・・・・」」」」
時計屋が調べた所、開くまでに最低一週間かかるそうだ。
◎
夕暮れ時の町の中心部、そこに武晴と碧が居た。あの後、変装していることをいいことに碧は遊びまわったのだ。
「武晴さん、今日は一日ありがとうございました」
碧が丁寧に頭を下げる。
「いや、別に礼なんて」
謙遜する武晴。
「一つ決めたことがあります」
「?」
「では、また会いましょ」
ニコリと笑った碧が武晴に近寄り、キスをした。
「?!」
驚く武晴を尻目に碧は夕焼けの中姿を消した。
「・・・・・何だったんだ?」
きょとんとしたままの武晴だったがちょっと後にされたことを思い出し真っ赤になった。
◎
三日後、葵のブログが更新された。
―――――前略、ファンの皆様。私こと葵は本日をもって活動を無期限休止させていただきます。理由は「顔写真の公開による実生活への影響」です。心無い人が顔写真をネットに挙げたことにより日常生活を送れなくなりました。家にはファンが殺到して昨日からは外にすら出れません。そんなわけで引っ越しします。行先は教えませんし、学校も変えることにしました。レコード会社の方とも相談して決めたことです。何時か別の所でお会いするかもしれませんし、しないかもしれません。それでは
この一文を最後に葵は世間から姿を消した。
さらに二日後
「今日からウチのクラスに転校生が来ます」
緊急で学校側から呼び出された明也たちのクラス。何かと思えば転校生の紹介だった。
「(何でまた俺たちのクラスに・・・・・)」
「保坂さん、来て下さい」
「はい」
そこに入って来たのは赤い髪をボブカットにした赤い目の少女だった。
「本日付でこのクラスの仲間になります保坂碧です」
にっこりと笑う少女は髪型や目の色が変わっていようとも武晴には碧だと分かった。
「(・・・・・・マジかよ)」
「よろしくお願いします」




