第一問
月光閃火様、レフェル様、ロキ様 感想とキャラクターありがとうございました。
話の都合上まだお借りしたキャラクターをあまり出せておりませんがお楽しみください。
6月7日:文章一部変更、設定忘れてミスってました。
「じゃ、ここがあんたの過ごすクラスだよ」
明也と先生は教室の前に来た。
「ありがとうございます。先生」
「がんばりな」
「はい!」
そこで先生と別れた。
そして、明也の転校初日が始まった。
「今日は転校生を紹介します、木原君 入ってきてください」
スーツを着こなした(外見は)若い女の先生が明也を招き入れる。実年齢はよくわからない。
「は、はい 失礼します」
教室に入った明也、緊張でガチガチに固まっている。
「今日からこのクラスに転入することになった木原明也君よ」
「木原明也です。よろしくお願いします」
それこそ九十度くらいの角度で曲がる明也、本当に緊張しているみたいだね。
「木原君の席は・・・・荒瀬君の隣が空いてるわね」
「よ!」
銀髪のツンツンショートに淡い黒の澄んだ瞳の背の高い少年が右手を挙げる。
雰囲気はとてもフレンドリーだ。
明也は彼の隣の席に座った。
「どうも、はじめまして 荒瀬君・・・」
「武晴でいいぜ」
屈託なく笑う武晴。その様子に明也の緊張も少しは和らいだようだ。
「じゃあ、よろしく 武晴君」
「おう、よろしくな 明也」
二人は握手を交わした。
その後、明也は転校生恒例の質問攻めにあったりいろいろして、今度は校舎案内に移る。
渡り廊下を歩いていたとき
カンカンカンカン
大きな警鐘が鳴った。
「え?何?」
「あー 屋内に避難するぞ」
「はい?」
訳も分からないままに武晴に引きずられて校舎の中へと移動する。
「いきなり何が・・・」
「あそこ見てみろ」
武晴の指差す先には黒く大きな人間のような形をしたものが黒いおさげの髪に紫の目の少年を掴んで、茶色のセミロングの髪に金色の瞳の野性味たっぷりの顔をした少年と銀髪のロングに青い瞳の凛々しい顔をした少女と戦っていた。
「・・・何あれ」
「ウチの学校っていうのは異能者や異形の集まりであることは知ってるな」
「あ、うん」
自分がこの学校に来たのもそのためなのでしっかり知っている。
「そういう連中の中でも特別な奴っていうもんは居るからな。そういう奴を狙って化け物が現れることも多々あるんだ」
「それって拙くない?」
「そ、だから戦うんだ。学年ごとに当番制でな。今回は高校二年組だ」
「へぇ、じゃあ今戦ってるのは高校二年の先輩ってわけなんだ」
「そういうこと。当番でもない俺たちは引っ込んでおけ、わかったか?」
ちなみにこの二人は高校一年生である。
「うん・・・って ああっ!」
落ちていく黒おさげの少年を見た明也、彼は居てもたっても居られず飛び出す。
「明也ぁぁぁ」