第二十一問
LAN武様・レフェル様 感想ありがとうございます。
二年組サイドからスタートです。
「さてと、お茶かなんか淹れて来るから適当にやってて」
「おう!お茶菓子もなー」
時計屋が出ていく、すると辰也以外の全員が辺りを見渡した。
「結構普通だな」
「ええ、悪魔って言うからもっとおどろおどろしいのかと思ったわ」
「だね。普通の部屋より小奇麗だし」
「変わったところと言えばあそこに掛かってる工具だよな」
随分と特殊な工具のようなモノまでそろっている。
「時計屋ってあだ名の通り時計の修理も出来るんだよ。俺のもやってもらったし」
「ほれ」と辰也が見せたのは新品そのもののデジタル腕時計だった。
「新品じゃないか、何処修理してもらったんだ?」
「全部」
「「「え?」」」
「実はさ、顔面にボールがぶつかりそうになって、頑張って避けたんだよな。そしたら時計がおじゃん」
「・・・・身代わりになったんだね」
「かもな」
辰也の苦い顔に誰も気がつかずに話を進める。
「で?」
「それでな、時計屋にその話をしたら一日で直すからって持ってかれたんだよ」
「返ってきたら新品同様ってわけか」
「ああ、それ以来何やっても壊れなくなったし」
水に入れようが打撃を加えようが壊れなくなったらしい。
「凄いな」
そこにコンコンと音がして時計屋が入って来た。
お盆にはクッキーの入ったボウルと紅茶が人数分用意されている。
「お待たせー・・・・って何もやってないじゃん」
「わりぃわりぃ」
「はい、直ぐに勉強!」
時計屋の声は妙に冷えていた。
「こわっ」
「辰也?自分から助けてほしいって言ったんでしょ。努力は・・・・しようね?」
「お、おう・・・・」
時計屋の迫力に何も言えなくなる辰也だった。
ちなみに辰也、その日は今までの中で最速で課題を終えたとか。
◎
その日の晩、「百鬼荘」の月の見える大窓の前に玲汰がじっと座っていた。
「・・・・・・」
「ふぁ・・・玲汰?どうしたの」
「来る」
普段ならあり得ないほどのまじめな声で答える。
「?」
「明也は家の中に居て。みんなは俺が守るから」
「玲汰?!」
風が窓を開け、玲汰が飛び出していく。その体は普段の倍以上になっていた。
「・・・・ようやく着いたんだよ♪ 元気にしてるかなぁ?」
町を見下ろす鉄塔の上に一匹の獣が佇んでいた。
急転回かも?




