第4話 ゴースト
「あれは、ゴーストか?」
「珍しいな。どうする?」
「俺たち今回はまだ余裕があるけど」
目の前に現れた魔物を見て、みんなが悩み始めた。
それは半透明の敵だ。
エデンで戦っていると、たまにゴースト系の魔物が出てくる。
幽霊とかそういうのじゃなくて、あくまでも体が透けているそういう生き物みたい。
でも、昔はそういう知識がなかったから、幽霊だと思われていたこともあったんだって。
エリーシアがいってた。
ゴースト系の魔物とは、あんまり戦わない方がいい。
一体だけでもかなり強いし手ごわくいから。
けれど、一番の理由は戦っても損するだけだからかな。
素材は出ないし、魔石は出るけど、呪われてるから。
戦って怪我をしたら、治療費のほうが高くなっちゃう事もあるんだって。
だから、今回もみんなは、そのゴーストから距離をとって、撤退する事に決めた。
けれど、新人は違った。
「いや、俺やっつけてくる」
まだ戦い足りない、みたいな顔をしてどんどんゴーストの魔物へ近づいていっちゃう。
みんなが止めたけど、そんな声は来ていないみちあ。
ルニィは、ゴーストの魔物をまったく怖がっていない顔で、まっすぐ見つめた。
「俺は強い。お前なんかやっつけてやるからな」
そして、剣を振ったり、魔法を打ち出したり。
そうこうしているうちに、あっという間に倒しちゃった。
みんなが歓声を上げながら、ルニィの肩を叩いている。
ルニィは本当にすごいな。




