第2話 優しい子
はじめてその子がやってきたときはちょっと驚いちゃったな。
だって、私より小さい子だったんだもん。
ルニィ・トーチカ
赤い髪の男の子。
いろんな武器が使えて、手先が器用。
魔法も使えるみたいで、実戦経験もたくさんあるんだって。
なんだか物語の主人公みたい。
私より年下なのに、できることがたくさんあって羨ましいなあ。
「これからギルドハルジオンのメンバーとしてやってく事になったから、よろしく」
それで、初対面の挨拶はそんな感じ。
ちょっとぶっきらぼうな子だなって思った。
でも、しっかり者だから、何でもそつなくこなしちゃう。
先輩として色々なことを教えてあげようと思ったのに出番がなくてちょっとがっかり。
「ねー、ルニィ。何か困ってる事ない?」
「ルニィってばー」
「ねーねー」
そんな風に話しかけてたら、うっとおしがられちゃった。
「あー、もううっさいな。邪魔だからどっかいっててよ」
怒らせちゃった。
ちょっと声をかけすぎちゃったかな。
エリーシアが来た時も、私は話しかけないでって思ってたから。
こういうのは良くないよね。
ルニィに謝らなくちゃ。
「ごめんねルニィ。先輩として色々教えたかったけど、迷惑だったよね」
「べっ、別に。迷惑とかじゃなくて、ただ気が散っただけだから。そんなに気にすんなよ」
素直にそう言ったら、ルニィは許してくれた。
ちょっとぶっきらぼうだけど優しい子みたい。
いい子がギルドに来てくれて良かったな。




