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ゼロの軌跡(白の系譜)  作者: リィズ・ブランディシュカ
第1章 人工神格製造

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第2話 「4」、「12」、「9」



 実験室ハオル・タイル 「4」


 私の名前は「4」。


「4」は毎日虐げられる。


 理由も目的も分からない。


 実験台の上のモルモットだから。





 それ以外に必要な情報はある?


 知りたい事があっても教えてあげられない。


 私に語り掛けているあなたは、神様なのかな。


 それとも、別の何か?


 何にせよ。


 難だったね。


 こんな意味のない物語を除く事になって。


 今からでも遅くない。


 やめた方がいいよ。


 読むの。


 私はきっと勝手に、これから破滅していくだけだから。



 

 そもそも語るものなんてない。


 それほど大層なものなんてない。


 私の身の回りにはそういうものしかなかったのだから。









 僕の名前は「12」


 一年前にここに連れてこられた人間だ。


 研究者からは頑丈で生きているのが奇跡だと言われる。


 けれど僕は、あいつらを驚かせるための人間じゃないし、そんなもののための人生を送るつもりはない。


 いつかここから逃げ出そうと決めているんだ。


 幸い、ではないけれど、仲間はいる。


 皆で協力すれば、きっと逃げだすきっかけが作れるはずだ。


 そう思って、色々なことをためした。


 壁は頑丈で壊せない。


 換気扇は小さくて入り込めない。


 体調不良のふりはきかない。というか、それが実験内容だからむり。


 とりひきはできない。


 あいつらはコミュニケーションをとる気がないみたいだ。


 ありとあらゆる方法をやってみたけど、なかなかこれが難しい。


 けれど、ついにチャンスがやってきた。







 部屋を出るために研究者の一人を人質に取ったんだ。


 これで、逃げ出せるぞ!








 わちの名前は「9」


 最年少の雌だ。


 人間かどうかはわからない。


 見た目が、人間っぽくないからだ。


 記憶が混濁してるから、最初からなのか実験のせいなのか分からない。


 でも、外にはでたい。


 自由にはなりたい。


 そう思って、「12」の脱走計画とやらに最近、協力している。


 けれど、無理だと分かってしまった。


 わちは、外の太陽にふれたら、死んでしまうらしい。


 地獄に突き落とされた気持ちだ。


 なぜ?


 わちは悪いことをしたのか?

 

 一生ここにいるしかないなら、命を絶つしかない。


 また実験の毎日はごめんだ。


 でも、他のものが外の生活を謳歌するのは嫉妬してしまう。


 わちは、「12」達の邪魔をすることに決めた。








 悪く思うな。


 ぜんぶ、やつらが悪いんだ。


 わちは悪くない。


 わちは、わちはただ。


 悲しくて。


 辛くて。


 反撃して、憎んで、仕留めてくれたら、それでよいのに。


 皆死んでしまったではないか。


 生き残ったのは「4」だけか。


 サンサンたる結果だの。


 仕方がない。


 報いかもしれん。


 ならせめて。


 生き残った「4」は少しでも長くいきてほしいものだ。




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