表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/7

7.家族との愛と自由への帰還。ハイブリッドライフは続く

エドワードとの二人目の妊娠が判明した。

エドワードはかつてないほど真剣な眼差しで私を見つめてきた。


「アンナ……。どうかこの期間だけでも、私のそばにいてほしい。君と新しい命を、一時も離れず守り抜きたいんだ」


普段は私の自主性を尊重する彼が見せた、切実なまでの独占欲。その強い腕に抱きしめられ、彼がどれほど私を大切に想っているかが伝わってきた。

私は少しだけ考え、微笑んで頷いた。


「わかったわ、エドワード。この子が生まれて落ち着くまでは、あなたの用意したこの邸で過ごしましょう」


それは、束縛というよりは、彼からの深い愛に身を委ねる、気まぐれで贅沢な休息だった。


妊娠中の穏やかな時間と、逞しい騎士の腕公爵邸での生活は、エドワードの手厚い庇護のもとで進んでいった。特にお腹が大きくなるにつれ、私は彼の騎士としての強靭な肉体に、不思議な安らぎを感じるようになっていた。午後の日差しが差し込むサロンで、エドワードが私のお腹にそっと手を添える。


「今日も元気に動いているね。アンナ、無理はしていないかい?」


心配そうに覗き込む彼の、シャツの上からでもわかる厚い胸板や、重い剣を振るうために鍛え上げられた逞しい腕。その力強さが、今は私と子供を守る盾のように感じられ、私は愛おしさを込めて彼の腕に手を重ねた。


「ええ、あなたの筋肉がこうしてそばにあるだけで、とても安心できるわ」


彼は少し照れたように笑い、優しく私を抱き寄せ、額に柔らかな口づけを落とした。


しっとりと更ける夜、二人の語らい静まり返った夜の寝室。キャンドルの灯りが揺れる中、私たちは寄り添って過ごした。エドワードの手は、壊れ物を扱うかのように優しく私の背中をさすり、いたわってくれた。


「アンナ、君に出会えたことは私の人生で最大の幸運だ」

彼の低い声が心地よく響く。私たちは、新しく生まれてくる子の未来や、これまでの思い出について、夜が更けるまで語り合った。

触れ合う肌の熱、互いの鼓動を感じる距離。

情熱的でありながらも、どこまでも深く、細やかな慈愛に満ちた夜。言葉にしなくても伝わる互いへの信頼が、濃密な空気となって部屋を包み込んでいった。


そして月日は流れ、次男も無事に二歳を迎えた。

公爵邸の素晴らしい環境の中で、子供たちは健やかに成長している。

でもそんな折私の中の「自由への渇望」が再び目を覚ましました。


「エドワード、約束の時間よ。私は私のアトリエに戻るわ」


ある朝、私は動きやすいスウェットに着替え、愛車に乗り込んだ。エドワードは寂しそうに、けれど私の意志を尊重して見送ってくれた。


「君の選ぶ道を、私はいつでも応援している。……けれど、週末は必ず家族で過ごすと約束してくれ」


「ええ、もちろんよ。愛しているわ、エドワード」


アトリエに帰り、油絵の具の匂いに包まれると、心からリラックスできるのを感じる。スマホをチェックすれば、エドワードからの愛のメッセージの他に、ゲーム仲間である隣国のアルベルトからの着信も。

「お帰り、アンナ。君がいない間、冒険が進まなくて困っていたんだ」

「ふふ、お待たせ。さあ、私の自由な時間を始めましょう!」

二人の子供を最高の環境で慈しみ、公爵からの情熱的な愛を一身に受けながら、一人のクリエイターとしての自由も手放さない。40代、私はこれからもこのハイブリッドな人生を、自分らしく謳歌していきます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ