男子高校生だって、異世界に行きたい!
大変長らくお待たせした挙句、内容が薄くてすいません。
これからはもっと面白くなるように頑張ります!!
別に人といるのが嫌だったわけでも、仲のいい友達がいないわけでもなかった。しかし、彼に、彼の人生に大きな影響を与えたのが周囲の人間では無く、ゲーム、そしてその中の勇者だったに過ぎなかった。
彼はとある高校に通うごく平凡な高校生だった。ただ中学生時代に微妙に不登校だったという事情があっただけだ。そんな彼と勇者との出会いは中学生まで遡る。
彼はネットで少しだけ有名になったゲームを興味本意で始めてみた。それまでは人並み程度しかゲームをしていなかった。しかしやってみると以外にやり込みたくなり、部屋に引きこもっている様に至る。そして、やり込みたくなる原因となったのが、勇者だ。
最悪と称される魔王を倒し、姫を助け、人に感謝され、英雄になり、未来永劫名前を歴史に刻み続ける。そんなごく普通な勇者が平凡な高校生の人生を変えた。
そして、勇者に憧れた結果が今に至る。これは勇者の存在導かれたからなのかは誰もわからない。だが、勇者に憧れることで、彼の人生を大きく変えたことは間違いではないだろう。
彼は今、そんな人生の大きな分岐点に立っている。
「やっと起きたか。」
「・・・っん・・・ここは。」
「ここは、わしの箱庭じゃ。」
「箱庭、ここが?」
「そう、ここはわしの想像で創造した世界、『箱庭』。自由自在の創造魔法で創ったんじゃよ。凄いじゃじゃろ。」
「・・・凄い。」
素直な感想がふと零れる。
「うむうむ。」
そんな晋爾しんじの言葉を聞いて満足そうに頷いている。
「魔法、そんなものがあったんだ。」
「存在する世界もあるんじゃよ。そしてお主は今からそんな世界に行くんじゃ。」
「僕が?どこに?」
「『第二十六世界アヴァロン』多くの世界の中で唯一神という概念が実際に存在している。」
「神、ね。存在するの?」
「今お主の目の前にいると思うんじゃが・・・」
「お爺さんも神なの?」
「そうじゃな、一応神じゃよ。」
「へー。」
「疑っているな?そもそも箱庭見たら本物か分かるじゃろ。」
「まあね、神だったら、この世界を創ったというのも分かるんだけど。」
「そうじゃろ。こんな事できる存在はそうそういないからの。」
「お爺さんは神の中で何番目くらいに強いの?」
「そうじゃな、何番目じゃろうな。わしはそこまで強くないが、孫は確かに強いの。」
「へえ・・・。」
「やはりお主も男子高校生、強さの優劣には敏感かの?」
「そんなんじゃないよ。ただ、勇者になるのなら、敵になるかと思ってね。」
「・・・そのことなんじゃが、一つお主に言わなければならぬことがあるんじゃよ。お主は、勇者にはなれない。」
「え?・・・な、なんで。」
「今からお主が行く世界。そこには既に日本人の勇者が召喚されているんじゃよ。」
「なら僕は何のためにその世界に行くの?」
「お主は勇者を倒す魔王として、召喚されるんじゃ。」
晋爾しんじの疑問の答えは、彼が最も嫌った存在になることという、彼にとってこれから地獄の日々が始まることを理解させるのは容易い言葉だった。
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