男子高校生だって、勇者になりたい!
最初の投稿です。
これから頑張っていきたいと思います!
日の光が一切入らない暗い一室に黒髪黒眼の少年、鬼龍院 晋爾は居た。
彼はpcゲームで有名なRPGで遊んでいた。特に珍しいゲームではなく、その内容は勇者が魔王を倒すというありきたりなものだった。でも、彼はそのゲームが好きだった。
そして今、彼はそのゲームの魔王城の中でラスボスである魔王と戦っているところだった。このゲームは何回もラスボスと戦えるため、強敵に飢えることは無かった。
しかしいくら強敵とはいえ、相手の攻撃パターンを全て覚えてしまうくらい何度も戦っていれば勝つのは容易いだろう。それに強敵と戦うからこそゲーム内でのLvも上がり、より一層容易くなる。現にゲーム内でのLvはカンストと呼ばれている限界にまで至っている。
そんな極地に至ったのには、偏にに彼がほとんど学校に行っていないという事がある。別に人付き合いが苦手だったわけではない。彼はゲームをやり続ける事を選んだのだ。
「やった、倒せた。これでジャスト1000回目だ。」
そう伸びをしながらゲームをクリアした事を幸せそうな表情で表していた。
ゲームの中では魔王が
「勇者よ、この腐りきった世界に何を求める?」
とおなじみの台詞を残して消えて行き、魔王を倒した勇者とその仲間達が互いに抱き締め合い、喜びを分かち合っていた所だった。
そしてエンディングロールが流れ終わり、普段ならタイトル画面に戻る所だった・・・しかし実際には、タイトル画面に戻らずにひげを生やした魔法使いらしきお爺さんの側に勇者が一人で立っていた。
「えっ。」
晋爾が驚くのも仕方がなかった。彼は今まで999回も同じ画面を見ていた。そして今回もそうなるだろうと思い込んでいたからだ。
「なんで、終わらないの?」
そうまるで画面の中に居る魔法使いに問うように小さく声が零れる。
すると画面に魔法使いの台詞が映る。
『君ははどちらのあり方を求める?』
『世界を救う者』 『世界を思うがままに扱う者』
「これは、新しい選択肢・・・・・・僕は、もちろん______
躊躇いなく、選択肢を選んだ次の瞬間、彼の姿は部屋から消えていた。
「ここは・・・。」
晋爾が目を覚まし、周りを見るとそこは名状し難い美しさといっても過言ではない程の幻想的な景色が広がっていた。
きれいな花々が生き生きと咲誇り、その中に白く美しいガーデンテーブルが置いてある。ガーデンテーブルの上には洋風なガーデンテーブルとは不釣り合いな湯のみが二つ置いてあった。
ガーデンテーブルの側の二つの椅子の一つに、白いひげを生やした先程ゲームに現れた魔法使いらしき者が腰をかけ、急須の中のお茶を飲んでいる。
「やっと起きたか。」
ご視聴ありがとうございました!




