【登場人物紹介 & 世界観説明】
※物語が進めば、説明が随時更新されていきます(本編を読まないとわからない程度に書き足していきます)
▼登場人物
【桐子( キリコ )】
ごく普通の社会人の女性。凄い能力を有している訳もなく、身一つで懸命に異世界……魔界ゼヘラに馴染もうと奮戦中。ただし異文化過ぎて前途多難。まず使用人と主人のキャラが濃すぎる。
魔界ゼヘラの片隅、田舎領地ギリスタスで行われた召喚儀式で呼び出された。そのアジトと関係者諸侯は、既に領主の断罪を受けていると思われるが……。
【ファブニール】
魔界ゼヘラの片隅、田舎領地と街を統べる領主であり魔族。
凶暴さを彷彿させる黒い獣の顔ばせをし、瞳は紅色。たてがみは紅く、赤黒い捻れた角が生えている。尻尾は獅子。
背丈も二メートルほどはある為、見るからに悪の化身の如き姿をしているが、見た目に反し理知的かつ静かな物腰。けれど魔族らしく気まぐれ、仮面があと五枚くらいはありそう。
桐子をメイドとし雇った主であり、召喚儀式のアジトから保護した恩人。
【ヴェルゴール】
屋敷の使用人、敷地内の守人。
三メートル超えという非常に大柄な物々しい甲冑で、古い傷跡があちこちに残っている。突き出た角の飾りがあしらわれた兜が乗っているものの、もっぱらその兜は蹴られたり殴られたり投擲用にされたりと不憫を辿る。
壮年の声を放ち、紳士めいた物腰が特徴。ただしその昔、生きたまま肉体と魂を剥離された為に中身はない。
【イシュト】
屋敷の使用人、厨房を預かる料理人。
やや灰色の混ざった白い毛色の、ウサギ頭の獣人。丸いつぶらな瞳は紫色。
腰に巻くエプロンを付けていかにも草食系といった外見であるが、ウサギと思って侮ると真面目に大怪我をする危険のある肉食系。
良くも悪くもはっきりと物申す性格で、主人ファブニールに対しても飛び膝蹴りを食らわす猛者。
なお、関係ないが、非常に整ったモデル体型の持ち主。
【カーミラ】
屋敷の使用人、メイド。
紅の髪に紅の瞳、メイド服も紅に染まり、赤という色を纏ったような外見。とても美しい妖艶な女性であり、その仕草にも色気が絶えずこぼれている。
が、その頭には赤毛の犬耳が生え、豊かなお尻には尻尾が伸びている。
桐子に対し母や姉のように接し、メイドの先輩としても同じ女性としても信頼を寄せている。
お茶入れが大の得意。またその他の業務もそつなくこなすが、何故か掃除だけが壊滅的。
なお、関係ないが、非常に蠱惑的な肉体の持ち主。
【リース&アディラ】
ギリスタスの街の、花売りの母子。
蒼白い白磁器のような肌をし、純白の髪と金色の瞳を持つ。その頭には、白い花弁の花が咲いており、娘リースの花は小さく可愛らしく、母アディラは大輪で華やか。
通りがかった生き物をかどわかし捕食する習性を持つ、妖花アルラーネの種族。どちらも非常に見目麗しい人の姿をしているが、れっきとした花、植物である。
が、自然の中ではなく文明の中で過ごしてみたかったので母子揃ってギリスタスにやって来た経緯がある。
▼世界観や単語
【魔界ゼヘラ】
桐子が落とされた、異世界の名前。魔力と魔術の飽和する、強者の世界。
文字の通りに、魔物や魔族の暮らす世界であるが、街があり生活があり魔王がありと、人間と変わらない習慣も多々あるが、根幹には彼らの文化が根強い。
同系列には、人間や獣人が暮らす世界や、精霊が暮らす世界といったものが存在しているらしいが、桐子の世界は別の次元の全く記録にない異世界という扱い。
ただしファブニール曰く、世界の数は問題ではないとの事。
それらの様々な世界を誰がそう呼び出したのか定かでないが、全てひっくるめて【隣り合う世界】と総称する。
その昔にあった戦の時代の、侵略筆頭世界。
現在は温厚な当代魔王により、他世界とも穏便な交流を図ろうと模索中。
【侵略時代】
その昔、隣り合い平行していた幾つもの世界がまだ繋がっていなかった頃。
魔力と魔術が他より抜きん出ていた魔界は、世界を繋ぐ《門》を造り出して他世界への侵略を試みた。魔界が真っ先に狙ったのは、人間と獣人の世界であったが、侵略を受けた世界もその《門》を造り出して手を取り合い、迎え撃った。
長きに渡る、異世界同士の戦いが始まった。
これにより、隣り合う世界が繋がり、文化と人が行き交う事になった。
ちなみにその戦いは、侵略筆頭世界であった魔界の惨敗で終わった。
その時代に君臨していた魔王は代々暴君揃いで、自らの世界の事を鑑みず戦いに明け暮れ、ついに衰退しようとした時に、隣り合う世界から勇者が送られ魔王は倒されたと言われている。
二度と戦いを起こさないようにと勇者を通じて約束を取り交わし、そして戦いの時代に倒れた魔王は、魔界最期の暴君となった。
【その後に現れた魔王】
戦いの世の後、次に現れた魔王は現在でも語り継がれるほど多くの同胞からも恐れられた魔王だったという。
魔界の立て直しを図ると共に、侵略を掲げた魔族や、敗北を認めず各地で暗躍する因子を次々と断罪。大々的な大掃除をし粛清を図り、ついた渾名が《処刑王》。
その後、処刑王と呼ばれた魔王はいつの間にか忽然と消え、現在の温厚な魔王が統治している。
実は当代魔王の統治は非常に短い。
【ギリスタス】
領主ファブニールの治める、魔界の末端にある田舎領地。もとは無名の魔の森が広がっていたが、ファブニールが獲得する際にその森の主の名を取り名付けられた。
魔界の古い言葉では《虚実を暴く者》。
反逆者の街などと呼ばれているが、実に穏やかな牧歌的な風情があり、魔界でも希少な草花が多く自生し特産品となっている。だが街の渾名に相応しく、暮らす者たちは皆魔界一般では白い目を向けられてきた変わり者ばかり。
ファブニール曰く、彼の自己満足と欲望の末に拓かれた土地らしい。
使用人たちは、桐子と同じくファブニールに拾われてギリスタスにやって来た。




